第55回「一年の歩みと、次へのバトン」
現場で感じた一年
三月を迎え、この一年を振り返ると、現場での光景が次々と思い浮かびます。子どもたちが「みろっこ」で思い切り体を動かす姿、旧大東町議場で「ここが第三の居場所になるんだね」と話す地域のみなさんの声。机の上の資料だけではなく、人の表情や言葉に触れながら、市政を進めてきた一年でした。
悩みながら進めた判断
正直に言えば、全てが順調だったわけではありません。財政が厳しい中で、「本当に今やるべきか」「将来に責任を持てる判断か」と、立ち止まった場面も何度もありました。部活動の地域クラブ化や子どもの居場所づくり、産業基盤の整備など、先送りすれば楽になる選択肢もありましたが、次の世代のために進めるべきだと判断してきました。
支えてくれた職員の力
特に年始には、突然の衆議院解散により、選挙準備という大きな業務が加わりました。限られた時間の中で、通常業務と並行しながら、滞りなく選挙を実施できたのは、現場で対応にあたった職員一人ひとりの冷静な判断と献身的な努力があってこそです。市長として、心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。
次の一年へ
まちづくりのバトンとは、事業そのものではなく「挑戦していい」「支え合えば前に進める」という経験と信頼だと考えています。四月から新しい年度が始まります。この一年で積み上げた現場の知恵と力を次につなぎ、市民のみなさまとともに、次の世代に誇れる掛川を築いていきます。一年間、本当にありがとうございました。

