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久保田市長の全力投球 第12回「円安インフレ時代にどう備える」

2022年7月1日更新

第12回 円安インフレ時代にどう備える

インフレと円安が止まりません。ウクライナ侵攻などの影響で電気代や食料価格などの上昇が続いています。それに加えて、3月上旬には110円台だったドル円相場が、6月中旬には24年ぶりの135円台となりました。円安になれば石油や小麦などの輸入品はさらに高くなるため、生活への影響は甚大です。
こうした物価高騰対策のため、6月8日に開会した市議会期間中に補正予算を追加提出しました。その内容は、(1)年末に向けたプレミアム付商品券(5千円で1万円のデジタル商品券などを発売、1世帯2冊まで)、(2)ひとり親家庭など低所得子育て世帯への児童1人あたり5万円の上乗せ給付、(3)給食費食材高騰対策(給食費値上げを行わないための措置)の3点です。
これにより、いくらかは生活への影響が和らぐのではと考えていますが、それとて一時的な対策です。インフレと円安の長期化が予想されている中、最近の政府の投資倍増政策については、インフレにより現金の価値が今後目減りしていくから投資をするようにとのメッセージのようにも感じています。
円安の原因は日米の金利差が拡大しているからです。欧米諸国は利上げによりインフレを沈静化させますが、日本の場合は千兆円超の国債残高ですので単純計算で1%の金利上昇は年間10兆円の利払い増。これは国交省の年間公共事業費に匹敵します。このため財政が悪化する利上げにはそうそう踏み切れません。残念ながら円安とインフレはまだ続くというのが私の考えです。
ではどうするか。一般には外貨、土地、金(ゴールド)などがインフレに強い資産と言われていますが、投資には資金が必要ですし、これらには当然リスクが伴います。電気代節約のため(売電目的でない)自家消費型太陽光発電なども今後増えていくでしょう。いずれにしても私たちは円安インフレ時代をどう生き抜くか。それが問われています。

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