総合トップ市政情報市長の部屋行政報告令和4年9月定例会行政報告

令和4年9月定例会行政報告

2022年9月1日更新

定例会の開会に際し、行政報告を申し上げます。

新型コロナウイルス対策について

 はじめに、新型コロナウイルス対策について、申し上げます。
 発熱等の症状のある方や濃厚接触者向けの抗原検査キット配布につきましては、お盆期間中の移動や、学校等の夏休み明けで接触が増えたことによる感染増加を見据えて、8月22日(月)から9月2日(金)の間、中部ふくしあ駐車場を利用してドライブスルー形式で配布を行っております。
 対象者は、基礎疾患等の無い18歳以上40歳未満の方のうち、陽性が判明したときにオンラインで届け出ができる市内居住の方で、陽性判定の場合には、ご本人が静岡県の「自己検査・療養受付センター」に届け出を行い、健康観察等が開始されます。
 配布につきましては、1日最大150キットとしており、開始から8月29日(月)までの6日間で計331キットを配布し、最多は8月22日(月)の108キットとなっています。
 今後も継続実施できるように対応を検討してまいります。

ワクチン接種について

 次に、ワクチン接種につきましては、副反応を理由に接種を迷う12歳以上の若い世代の接種を促進するため、副反応が比較的少ないとされているノババックスワクチンを使用した接種日を、土曜日や夜間に設けるとともに、5歳から11歳対象の小児ワクチン接種日を夏休み中の夜間に設け、接種を推進しました。さらに、3回目未接種の方には、勧奨はがきを送付するなど、ひとりでも多くの市民に接種していただけるよう努めております。
 4回目接種につきましては、対象となる方に、順次、接種券を発送しております。集団接種は、7月23日から開始しており、60歳以上の方の8月29日現在での接種率は62.1%となっております。
 現在、オミクロン株の蔓延による「第7波」の感染者数は高止まりの傾向にあります。
 国は、オミクロン株に対応したワクチンの追加接種については、初回接種を完了した全ての人を対象に進めるとしています。国の具体的な方針はまだ示されていませんが、掛川市としては、10月半ば以降に実施することを想定し準備を進めるとともに、今後も、市民が安心安全に接種できるよう、体制整備に努めてまいります。

新たな廃棄物処理施設の整備方針について

 次に、新たな廃棄物処理施設の整備方針について申し上げます。
 環境資源ギャラリーに代わる新たな廃棄物処理施設の整備については、検討委員会から提言書を提出いただき、この提言書と地元住民の皆様のご意見を最大限尊重し、6項目の整備方針をまとめ、先日の市議会全員協議会においてご説明させていただきました。
 今後、9月21日に開催予定の掛川市・菊川市衛生施設組合議会の全員協議会で説明した後に最終的な方針決定をしていきたいと考えており、掛川市・菊川市にとって最も安全・安心で、安定的な施設を1日でも早く稼働させることができるよう、全力で取り組んでまいります。

東京女子医科大学掛川キャンパスについて

 次に、東京女子医科大学掛川キャンパスについて、申し上げます。
 昨年、東京女子医科大学から、事業継続は困難であるとして、掛川キャンパス閉鎖に伴う土地の返還等を含めて協議の申し入れをいただいておりました。
 その後、大学から キャンパス内の建物を掛川市で利活用できないかとの提案をいただき、現地調査や利活用について様々な方法を検討いたしましたが、すでに老朽化している部分も多く、多額の改修費が見込まれることやランニングコストも大きな負担となることなどから利活用は困難との判断となりました。
 そのため、建物等の解体と土地の返還について協議を進めてまいりましたが、大学側で建物等の構造物を取り壊した後に、掛川市に土地を返還いただくこととなりました。
解体工事につきましては、8月2日から開始されておりますが、工期につきましては来年10月までを予定しているとのことであります。
 掛川市にキャンパスはなくなりましたが、今後も高度教育機関として多くの知見を基に、健康や医療等に関する講師の派遣や、掛川市をフィールドとした健康や看護等に関する研究、看護学部の地域枠、吉岡弥生記念館などの連携事業は大学の協力をいただきながら継続してまいります。

上西郷地区整備推進事業について

 次に、上西郷地区整備推進事業について、申し上げます。
 長年実現できなかった本事業ですが、昨年実施した公募型プロポーザルで、事業協力者に決定いたしました株式会社日本エスコンと、6月に業務代行請負契約を締結し、現在造成工事に向け準備を進めており、10月より本格的に工事に着手する予定となっております。
 造成工事は、大手ゼネコンの清水建設株式会社が施工いたします。豊富な経験と最新技術を活かし、安全かつ高品質な造成事業を期待しています。
 今後は、株式会社日本エスコンから提案のありました工事計画を基に、各種許認可等の変更手続きを行い、令和8年3月の完成を目指し、進めてまいります。
 なお、進出企業の誘致につきましては、民間の企業誘致のノウハウを最大限、発揮していただき、掛川市の更なる発展に寄与する優良企業を誘致できるよう、官民連携して進めてまいります。

掛川城天守閣修復景観整備工事について

 次に、掛川城天守閣修復景観整備工事について、申し上げます。
 工事の進捗については、9月初旬で仮設足場等の設置を終え、その後、漆喰壁(しっくいかべ)や高欄(こうらん)、廻縁(まわりぶち)の損傷状態の点検作業を行い、修復作業に着手してまいります。工事の完成については、来年1月末を予定しております。11月には、天守閣の現場見学会やプロジェクションマッピングの投影、掛川城
御殿オプショナルツアーの開催など、工事期間中、お客様に楽しんでいただける企画を計画しています。

学校再編計画の策定に向けた市民意見交換会について

 次に、学校再編計画の策定に向けた市民意見交換会について、申し上げます。
7月25日の東中学校区からスタートした意見交換会は、これまでに7つの会場で開催されました。市議会の皆さまにおかれましても意見交換会を熱心に傍聴していただいていることに感謝申し上げます。
 これまでの意見交換会の様子を簡単に振り返ってみますと、ワークショップ形式で実施していることで、年代や性別等に関係なく多くの参加者の皆さまの声を直接お聞きすることが出来、非常に有意義な場になっていると感じています。
 いただいた御意見は、再編の必要性を問うものや、再編後の通学に対する不安、子育て支援や人口増加施策に対する要望等であり、再編を地域の喫緊の課題としてとらえている地域と、現時点で必要性をあまり感じない地域など、地域によって捉え方もそれぞれ異なっていることを感じました。
 今後、市民の皆さまに、掛川市と一緒に検討を進めていただくためには、再編に関する理解を深めることが必要であります。意見交換会の終了以降も、計画案の検討と並行して、市民への情報提供と対話の機会を設けてまいりたいと考えています。

高校生ドローン防災航空隊について

 次に、高校生ドローン防災航空隊について申し上げます。
 今年度、新たに未来チャレンジ枠事業として予算化した15事業の一つである高校生ドローン防災航空隊については、市内4高校から8名のドローン操縦士を募集し、各学校で選考・推薦していただきました。
 8名の高校生は、今月から原泉のさくら咲く学校で座学や操縦訓練を行っており、順調に知識と操縦技術を身に付けています。今後は、国土交通省へのドローンの飛行許可申請が可能となる10時間以上の飛行経験を積んだ上で、12月の地域防災訓練でドローン飛行のお披露目を実施する予定です。
 今後、災害時には被災個所の撮影、平時には土砂災害警戒区域の撮影を行うなど、ドローンを活用した防災力の向上に寄与していただきます。

自動運転の実証実験について

 次に、自動運転の実証実験について、申し上げます。
 皆様のご協力をいただきながら、8月1日から7日までの間、掛川駅から掛川城の区間においての自動運転車両の実証実験を行うことができました。実証実験には、270人の方に乗車いただき、路上駐車、自転車、歩行者がいる中で、技術的には問題なく運行できることを検証することができました。
 最大時速19km/hというゆっくりとしたスピードで走る車両のため、後続の方にはご迷惑をお掛けしましたが、そのまま後ろについて走行していただいた方、ゆっくり追い越していただいた方がほとんどでした。ご協力いただき本当にありがとうございました。
 また、乗車体験をされた方からも概ね、実装を期待する声が聞かれ、今後、新たな移動手段として、更なる検証を進めてまいります。
 次回の実証実験は、顔認証技術等の更なる技術を投入し、12月の実施を予定しております。

掛川市DX推進計画の策定について

 最後に、掛川市DX推進計画の策定について、申し上げます。
 20年後の掛川市を見据え、デジタル技術の急速な発展と、多様な社会需要に対応するため、「掛川市DX推進計画(案)」を取りまとめ、先日の市議会全員協議会においてご説明させていただきました。
 本計画では、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を推進するとともに、デジタル化により質の高い市民生活や包摂的な社会を実現するという内容といたしました。
 現在、ホームページや市役所、図書館等でパブリックコメントを行っており、10月頃の策定を予定しているところでございます。

以上、行政報告とさせていただきます。

令和4年8月31日

カテゴリー

このページと
関連性の高いページ