コンビニエンスストアを舞台にした寸劇で接し方を学ぶ参加者ら
健康医療の中核ゾーンとして整備された「希望の丘」内の事業所と地元地域で組織する「希望の丘運営委員会」(中村隆哉委員長)が11月19日、相互の交流や学習の機会を設けるため、今年度初めてオープンキャンパスを開催しました。
今回のテーマは、「知的障がいのことを知る講座」。地域の方に知的障がい者への理解を深めたり関わり方を学んだりしてもらおうと企画され、市民や福祉関係者ら約40人が参加しました。
講師は、知的障がいの子を持つ親で組織する浜松手をつなぐ育成会「浜松キャラバン隊」のメンバー6人。最初に障がいの特徴を説明した後、買い物に訪れた障がい者の行動と店員の対応を寸劇で紹介しました。お金を払わずにパンの袋を開けた障がい者の腕を店員がつかむと、驚いてパニック状態になるというもので、講師からは、「パニックには必ず原因がある」「体に触れると興奮を高めることがある。見守ってほしい」など、接し方のポイントを分かりやすく解説しました。
また、体験型ワークショップでは、「ちょっと」や「あとで」などのあいまいな表現が相手を混乱させることを共有。「絵に描けるような明確な言葉や指示が大切」など訴えました。
参加した上張区長の池田光次さんは「大きな声を出さず、肯定的な言葉を心掛けたい。あいまいな言葉は避け、的確に伝えるようにしたい」と話しました。
2016年11月19日