大勢の後輩らが見守る中、松井市長(左)から市民栄誉賞の表彰状を贈られる山本選手
生徒児童らと記念撮影をする山本選手(中央)
リオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子で、走り幅跳びと400メートルリレーで2つのメダルを獲得する活躍をみせた和田岡地区出身の山本篤選手への市民栄誉賞贈呈式が11月7日、母校である桜が丘中学校で開かれました。会場には、同じく母校の和田岡小や県立掛川西高の児童生徒、市民ら約600人が集まり、山本選手の快挙を祝福しました。
式では、松井市長がパラ五輪での活躍を称え、「掛川市出身の選手が世界最高峰の舞台で活躍され、市民のみならず日本国民、障がいを持つ方にも、夢や希望、感動を与えてくれた」と賞賛。表彰状と記念品のカップが手渡されました。生徒らを代表して桜が丘中生徒会長の高橋駿介さん(2年)は「自分の限界に挑む姿をテレビで見た。決してあきらめない心を学び、勉強、運動面でがんばっていきたい」とお祝いの言葉を述べました。
山本選手はパラ五輪を振り返りながら、「400メートルリレーは陸上競技で唯一のチーム戦。仲間とともにメダルを獲れたことがすごくうれしい」と語る一方、金メダルを狙えるコンディションで臨んだ走り幅跳びで銀メダルに終わったことを「正直悔しい」と明かし、「2020年(東京五輪)までやれるのであれば金メダルが欲しい」と意気込みを話しました。続いて、足を切断したことにもふれ、「切断していなければメダルも市民栄誉賞もなかった。考え方をプラスにし、人生を豊かにしてほしい」と後輩たちにメッセージを送りました。
市民栄誉賞は市が新たに創設したもので、山本選手が第一号となりました。また、西郷地区出身で、昨年、重要無形文化財(人間国宝)に認定された大角幸枝さんにも同賞が贈られる予定です。
2016年11月7日