煙で充満している廊下の映像を見ながら避難する児童
津波で浸水した映像を見ながら水の高さを手で示す児童
千浜小学校の6年生24人が10月13日、同校で津波被害や火災を疑似体験できる拡張現実(AR)のデジタル技術を活用した防災訓練を県内で初めて体験しました。愛知工科大学工学部の板宮朋基准教授が開発したアプリを利用して、スマートフォンのカメラで取り込んだ身の回りの風景に、火災や浸水の様子を重ねて表示。そのスマートフォンをはめ込んだゴーグルを使い、児童たちは目の前で災害が起こっている状況を実感しながら避難しました。
火災の疑似体験を行った杉山勇樹さんは「煙で周りが見えなくなったが、かがんだら前が見えた」、津波被害の疑似体験を行った森下咲螺(さら)さんは「浸水して、足下の段差が見えず怖かった。すぐ、逃げることが大事だと感じた」とそれぞれ感想を述べました。
27日には、大須賀中学校で同様の避難訓練を行う予定です。また、11月11日に中央消防署で開催される消防フェアでは、どなたでもARを活用した疑似災害が体験できます。
2017年10月13日