吉岡彌生の生き方について講演する渡邊さん
吉岡彌生記念館特別講演会が12月9日、東京女子医科大学看護学部大東キャンパスで開催され、約50人が参加しました。同医科大学創設者である吉岡彌生の女医としての生き方について、吉岡彌生研究で「第二回女性学研究国際奨励賞」を受賞した新潟大学創生学部教授 渡邊洋子さんが講演を行いました。
男性医師から「医師は女性ができる仕事ではない」と差別を受けていた明治初期に吉岡彌生は、医師である父親の診察に立ち会ったり、独学で勉強したりして医学の知識を身につけました。22歳のとき医術開業の免許状を取得し、女医になりました。
渡邊さんはさまざまな苦難を乗り越えた吉岡彌生の芯の強さを参加者たちに伝えて「理不尽なことがあっても諦めず挑戦した彼女のように、これからの社会でも女性が強い意志をもって活躍をしてほしい」と、語りかけました。
2017年12月9日