紙人形劇に熱中する親子連れら
紙人形劇で津波避難の心得を説明する「きんもくせい分団」メンバー
東日本大震災から6年を迎えた3月11日、大須賀図書館が市消防団女性団員でつくる予防指導隊「きんもくせい分団」(中山いずみ隊長)の協力のもと、津波避難の大切さを訴える紙人形劇を開きました。
劇は同分団メンバーのオリジナル。舞台は江戸時代の横須賀藩で、掛川にゆかりのある地名や史跡、千代や一豊といったキャラクターが登場し、大地震の後、村人に助けられた波の妖精「なみちゃん」が津波の到来を知らせ、高台にある横須賀城に避難するというもの。団員たちは方言を交えながら熱演し、「地震が起きたら高いところに逃げる」「自分だけは大丈夫だと思わない」など訴えました。参加した親子連れ約30人は、紙人形劇を楽しみながら津波避難の心得を学びました。
同分団は平成9年に発足し今年で20年目。団員数は14人で、普段から防火広報や救急法の普及啓発を行っています。中山隊長は、全国女性消防団の研修で見た劇がヒントと話し、「掛川でも何かできないかと考えていた。大地震の後には津波が来ることを知ってもらい、どこに避難するのかなどを親子で話し合ってもらいたい」と話しました。
最後は、図書館職員が東日本大震災をテーマにした絵本や防災マニュアル本など10冊を参加者に紹介していました。
2017年3月11日