小崎さん(右)から葛布の織り方を学ぶ市の若手職員
葛布(かっぷ)の製造を行っている小崎葛布工芸(城下)で8月26日、「葛研究会」が葛織り体験を行いました。葛研究会は、700年以上の歴史をもつ地域の伝統産業「葛布」を学びながら広くPRしていこうと、市役所の20代から30代の若手職員が今年4月に設立。今回が初の活動となります。
最初に、小崎葛布工芸代表の小崎隆志さんから地域の山や河原に自生している葛から原料となる繊維を取り出す方法や、葛布で財布や名刺入れなどの生活雑貨を作っていることなどを学びました。次に、織機の説明を聞き、実際に絹や綿などの縦糸に細かく加工した葛を織り込んで布に仕上げる葛布織りを体験しました。
葛布織りを体験した柴山尚範(なおのり)さんは「力加減が難しく、熟練の技が必要だと感じた」と感想を述べました。また、代表の榛葉貴博さんは「体験を通して学んだ葛布の良さを広く伝えることで、地域の伝統産業の振興に貢献していきたい」と意気込みを語りました。
今後、葛研究会は葛の採取や繊維を取り出す方法を体験していく予定です。
2017年8月26日