手紙や贈り物を披露するオルリーンさん(右)と同級生
10月9日に小笠山総合運動公園エコパスタジアムで開催されたラグビーワールドカップ「スコットランド対ロシア」の一戦で、観戦招待に参加した西中学校生徒のおもてなしに感激したスコットランドの家族から、同国の名前の入ったラグビーボールとマフラー、感謝の手紙が生徒宛てに国際郵便で届き、学校で話題になりました。
手紙を受け取ったのは、同校3年でフィリピン出身のコロマ・オルリーンさん。当日は観戦を前に、県のおもてなしプロジェクトの一環として、観戦客に市内観光パンフレットや市内園児の作った折り紙などを手渡す活動に取り組みました。
英語が得意というオルリーンさんは、みずからスコットランドファンの夫婦に声を掛け、掛川城や市内グルメを紹介したといいます。「最初は恥ずかしかったけど、目を見て話したら相手に伝わった。どこの学校かと聞かれ、掛川だと答えたら、興味を持ってくれたことがうれしかった」と振り返ります。
11月に入り、この家族から「何かお礼をしたい」と掛川市役所に連絡が入り、学校の連絡先を案内。学校側が連絡を入れたところ、「すばらしい歓迎を受けた。このボールを使ってラグビーを楽しんで」とのメッセージとともに贈り物が届きました。
「プレゼントにはびっくりした。大切にしたい」と話すオルリーンさんは、現在お礼状の準備を進めています。「日本の物をお礼したい」と笑顔で語りました。
学校から県教委へ問い合わせたところ、このような事例は初めてとのことです。
2019年12月25日