注意事項を確認して安定ヨウ素剤を受け取る参加者ら
市は1月29日、県の原子力防災訓練に合わせ、大東保健センターで安定ヨウ素剤の緊急配布検証訓練を行いました。市民の安全を確保しながらの配布が可能か検証することが目的。受け付けから配布までにかかった時間や、会場内の順路やレイアウトなど課題を洗い出し、避難計画に反映させる予定です。
訓練は、中部電力株式会社浜岡原発で大規模な事故が発生し、国から避難指示と同時に安定ヨウ素剤の服用指示が出された想定で行われ、大東区域の自主防災会約70人が参加。保健師の案内で確認票を記入後、配布スペースで注意事項を聞いて安定ヨウ素剤に見立てたあめを受け取りました。慎重な投与が必要な方は保健師の問診を受けました。
大坂区自主防災会長の相澤勉さんは「一度の説明や資料では把握しきれず不安。説明の回数を増やし、時間をかけて教えてほしい」と不安をのぞかせました。
浦野危機管理監は「たった70人の訓練でも混乱が生じている。安定ヨウ素剤をいかにスムーズに配布できるか検証するとともに、事前配布できるよう県を通して国へ要望していく」と話しました。
2020年1月29日