景観形成重点地区「遠州横須賀街道沿道地区」第1号認定
告示
掛川市告示第3号
景観計画の一部を変更したので、景観法(平成16年法律第110号)第9条第8号において準用する同条の規定により次のとおり告示し、当該計画の図書を公衆の縦覧に供する。
平成26年1月20日
掛川市長 松井三郎
- 変更する景観計画の名称:掛川市景観計画(平成23年1月1日施行)
- 変更の概要:景観形成重点地区(遠州横須賀街道沿道地区)の指定
- 効力の発生する日:平成26年4月1日
- 縦覧場所:掛川市役所都市建設部都市政策課 掛川市長谷一丁目1番地の1
掛川市景観計画 ~緑と水と歴史と文化とまち並みが繋がる美しい掛川~
遠州横須賀街道沿道地区
掛川市景観形成重点地区 第1号指定
1.趣旨・目的
風土は、地域形成の歴史そのものであり、人々の精神構造や暮らし、文化面においても深い影響を与えている。
そのような風土が織りなす景観は、そこの住民を含む地域に問わる人々の営みにより形成され、地域の個性や魅力を視覚的にあらわす。
このような性質を持つ景観の形成には、生活者である住民の視点と、風土的な魅力や問題点を発見し、これを活かすための行政・住民・専門家による協働が重要である。
遠州横須賀街道沿道地区の掛川市景観形成重点地区第1号指定は、地域の独自性を活かした景観整備や保全が、NPOや住民参画で進展されることが期待される。
2. 遠州横須賀街道のまちなみ
遠州横須賀街道の特徴的なまちなみ景観は、地域住民はもとより、市民、市外の方々からも評価が高く、保全を求める声が聞かれる。
横須賀地区では、平成3年の大須賀建築士住まいの研究会発足を皮切りに、これまでも、様々なまちなみ保全に係る取り組みを展開したが、まちなみの変化を止めるまでには至らなかった。
今回、平成16年度に制定された景観法に基づき、平成22年10月に制定された掛川市景観計画の景観形成重点地区(掛川市景観条例にて設定。) 制度を運用することにより、まちなみ保全に繋がるのではないかと考えた。
平成23年度から地区住民と来訪者を対象としたアンケート調査、さらには各種団体を交えたワークショップを重ね、平成24年度にまちづくり検討委員会を組織し、景観形成の基本的考え方、目標、方針、行為の制限等を検討・確立して、検討委員会による説明会を実施して地域住民とのボトムアップの合意形成を達成した。
3.今後の展望
景観整備機構
地区内の建築士などで構成される景観整備機構を認定し、届出された物件に関して、 横須賀街道のまちなみと調和するための工夫について、相談するよう斡旋する仕組みづくりをする。
公共空間の仕掛
道路舗装、電柱改良、 街灯改修等の公共空間の景観上の整備や改修を検討する。
景観周遊回廊
地区内にある清水邸、八百甚をはじめ、空家・空地などの既存ストックを活用した景観周遊回廊を生み出すことを検討する。
掛川市景観形成重点地区認定式
日時
平成26年1月20日(月曜日)午前10時から
会場
市役所5階庁議室
出席者
総代/横須賀地区まちづくり検討委員会 /横須賀まちなみを考える会/大須賀建築士住まいの研究会/景観審議会会長
内容
- 開会
- 趣旨説明
- 認定証交付
- 感謝状交付
- 市長挨拶
- 掛川市景観審議会会長講評
- 地区代表者他挨拶
- 閉会
当日、指定地区の代表として西本町の鈴木克己氏へ認定証を交付しました。
また、これまでの横須賀街道の景観・まちづくり活動の貢献に対し、街並みを考える会、大須賀建築士すまいの研究会のそれぞれの団体代表者に感謝状を交付するとともに、横須賀街道にマッチした横須賀らしさを意識した住宅を発注し、昨年度「静岡県住まいの文化賞」の最優秀賞(静岡県知事賞)に輝いた椋原照善氏へ、感謝状を交付しました。
掛川市景観計画
景観形成重点地区指定 第1号認定
遠州横須賀街道沿道地区 様
掛川市は、貴地区の特徴的で、風土が織りなすまちなみ景観である遠州横須賀街道沿道地区(十六軒町・新屋町・東本町・中本町・西本町)を掛川市景観計画 景観形成重点地区の第1号として指定致します。
今後も、地域の独自性を活かした景観整備や保全に、各種団体や住民参画のもとで積極的に取り組むことを期待します。
平成26年1月20日
掛川市長 長井 三郎