掛川市水道事業の概要
水道事業は、平成17年4月1日の市町村合併に際して新たに水道法6条による水道事業を創設し、経営を行っております。事業規模(上水道)は、計画給水人口117,000人、計画1日最大給水量は54,900立方メートルとなります。
上水道の他、簡易水道地区が5地区、飲料水供給施設が2地区(西之谷・田代地区)が存在し、安定した給水サービスの推進に努めています。
水道事業の歴史
掛川市の上水道、中でも掛川区域の上水道は大正9年に創設され、県下において熱海市に次ぐ古い歴史を有するものです。このことは、当市が昔からいかに水資源に悩まされてきたかを物語るものです。
水道創設の話が起こったのは大正7年で当時の人口は8,746人、戸数1,035戸、事業内容は市内十九首に鑿井(さくせい)、より水源を求める3カ年継続事業として、大正8年12月認可申請、大正9年3月に認可され、大正9年4月着工、計画給水人口10,000人、給水能力1,169立方メートルの浄水施設を大正10年6月に竣工、同年7月に給水を開始しました。以後8回の拡張事業を行い配水整備を行ってきました。
また、大東区域では昭和32年より簡易水道事業として事業を開始し、以後5回の拡張事業を行い配水整備を、大須賀区域では昭和63年から簡易水道と飲料水供給施設を統合し、大須賀町上水道を創設し経営を行ってきました。
現在は3区域とも、大井川広域水道企業団より受水し、安定した給水サービスを行っております。
掛川市の簡易水道と飲料水供給施設
市街地以外では、数十戸単位の集落が散在する住居形態であることから、大正時代から小規模な水道が発達してきました。このような小規模な水道は、県により滅菌や水質検査の励行など指導を受け、これまで維持管理の向上を図ってきました。
昭和27年度の国庫補助制度の創設をきっかけとして、以後、国・県の補助金、市の助成金、地元負担金等により公営16施設の簡易水道が設立され、地元市民の努力と熱意により公共性・公衆衛生上の使命を果たし、水資源の乏しい本市の水需要に貢献してきました。
これらの水道も、水源の枯渇や水質悪化等により、逐次上水道に統合され、現在では、5地区の簡易水道、2地区の飲料水供給施設が運営されています。
簡易水道の概要(計画給水人口101人以上5,000人以下)
簡易水道名 | 給水件数(件) | 給水人口(人) |
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萩間 | 37 | 74 |
泉 | 33 | 71 |
松葉 | 22 | 35 |
居尻 | 36 | 72 |
大和田 | 80 | 177 |
合計 | 208 | 429 |
簡易水道名 | 萩間 | 泉 | 松葉 | 居尻 | 大和田 |
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事業創設認可年月 | 昭和53年5月 | 昭和47年9月 | 昭和45年9月 | 昭和56年5月 | 昭和63年9月 |
供用開始年月 | 昭和54年4月 | 昭和48年4月 | 昭和46年4月 | 昭和57年4月 | 平成2年5月 |
計画給水人口(人) | 190 | 225 | 270 | 200 | 308 |
導水管延長(メートル) | 40 | 400 | 716 | 333 | 998 |
送水管延長(メートル) | 0 | 0 | 0 | 597 | 0 |
配水管延長(メートル) | 2,997 | 2,427 | 3,582 | 3,703 | 5,829 |
ポンプ設置数 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
浄水場設置数 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
配水池設置数 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 |
配水能力(立方メートル/日) | 46 | 50 | 48 | 70 | 122 |
飲料水供給施設の概要(計画給水人口20人以上100人以下)
飲料水供給施設名 | 給水件数(件) | 給水人口(人) |
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西之谷 | 16 | 37 |
田代 | 1 | 2 |