受動喫煙とは
たばこを吸って吐き出した煙や火がついた部分から立ち上がる煙を、喫煙者ではない人が吸い込んでしまうことを意味します。
法律で喫煙時の周りへの配慮義務が定められています
健康増進法第二十七条において、『喫煙をする際、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮しなければならない』とされ、周囲への配慮を意識してたばこを吸う必要があります。
人の多いところで吸っていませんか?
人通りの多い場所は、『望まない受動喫煙』が生じやすくなります。喫煙場所で喫煙をするようにしましょう。
庭やベランダ、室内などで吸った煙は、ご近所に届いていませんか?
知らず知らずのうちに近隣の方の迷惑になっている場合があります。庭やベランダはプライベートな空間ではありますが、たばこの煙の行き先についての配慮をお願いします。
妊婦さんや子供の近くで吸っていませんか?
妊婦さんがたばこの煙を吸うと、生まれてくる赤ちゃんに影響を及ぼすといわれています。また、子どもは受動喫煙による健康被害が大きいため、特に配慮が必要です。
一次喫煙、二次喫煙、三次喫煙があります。
喫煙者がたばこを吸って主流煙を吸い込むことを「一次喫煙」、喫煙者が吐き出した煙やたばこの先から立ち上った副流煙を周囲の人が吸い込むことを「二次喫煙(受動喫煙)」と言います。それに加えて「三次喫煙」または「残留受動喫煙(サードハンド・スモーク)」と呼ばれるものがあります。
三次喫煙とは
三次喫煙は、たばこの煙そのものに曝露される受動喫煙(二次喫煙)とは異なり、たばこを消した後に残留する化学物質を吸うことを言います。
たばこ由来のニコチンや化学物質は、髪の毛や衣類、自動車や部屋のカーペット、カーテンなどの表面に付着して残留します。それが反応、再び拡散することで、三次喫煙が発生すると考えられています。たばこの臭いがする場合は、すでに三次喫煙の影響を受けている状態にあります。分煙をしても、特に部屋で過ごす時間が長い乳幼児などでは三次喫煙による影響が懸念されます。床や壁に付着した有害物質が、子どもの手に付着しそのまま口に運ぶ危険性もあります。
新型たばこ(加熱式たばこ・電子たばこ)も受動喫煙対策が必要です。
加熱式たばこや電子たばこを使用した喫煙では、副流煙は目に見えませんが、喫煙者の吐く息に含まれる細かい粒子(エアロゾル)には人体に有害な物質が多く含まれています。エアロゾルは、約3m先まで到達すると言われています。非喫煙者にとって煙が目に見えにくく余り臭いがしないため、エアロゾルの曝露を避けることが難しくなります。また、受動喫煙による喘息発作や胸痛は、紙巻たばこよりも加熱式たばこの方が高いとの報告があります。このことからも、新型たばこを使用している場合においても受動喫煙対策が重要です。
たばこをやめたいと思っている人へ
掛川市内で受診可能な医療機関を静岡県のホームページで確認することができます。また、お近くの薬局でも相談を受けてくれる場合があります。事前に問い合せの上、ご相談ください。