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第406回 "掛川市橋梁長寿命化修繕計画"を策定しました。

2013年1月25日更新

掛川市維持管理課長 山本 和弘

掛川市は、平成17年の1市2町の合併により1282橋という多くの道路橋を維持管理しております。こうした橋は、1970年から1979年に多くが架橋され、主要橋梁はさらに10年程度早い高度経済成長期の1965年(昭和40年)頃から架けられており、橋梁の高齢化が進んでいます。(橋梁に限らず公共インフラは、すべて高齢化の時期に来ています)

手前に河川敷が見える河川に架かる鹿島橋の写真
注 修繕計画中、河川に架かる最も長い橋 鹿島橋(国包地内)
橋長Lは192.7メートル

橋梁の耐用年数は、種類、材料や架設位置の環境状況にもよりますが、一般的には50年と言われております。今後高齢化する橋梁が激増するなかで、適切な維持管理が行えない場合は、老朽化による突発的な事故や掛け替え等が発生し、莫大な費用や通行規制による社会環境への影響が懸念されています。
 道路(施設)管理者としましては、その施設の有する機能を市民に安定的に供給するため、また、施設を常に安全・安心に供用できるように維持管理を行う責務があります。そのため、限られた予算のなかで、計画的な維持管理を行うことが非常に重要となります。
 そこで、掛川市では、将来的な財政負担の低減および道路交通の安全性の確保を図るために、平成21年度より、重要路線に架かる重要度の高い15メートル以上の橋梁99橋(掛川区域64橋(跨道橋1含む)、大東区域21橋、大須賀区域14橋)を対象にした“橋梁長寿命化修繕計画”の策定を進め、このほど完了をいたしました。

 

河川に架かる最も古い吉岡橋の写真
注 修繕計画中、河川に架かる最も古い橋 吉岡橋(吉岡地内)
架設年度1930年

この長寿命化計画は、従来行われてきた“悪くなってから対策を行う”「事後保全型管理」から、“損傷が軽微なうちに、早めに修繕して橋梁を長持ちさせる”「予防保全型管理」へ転換することにより、橋梁の管理方針を明確にして橋梁の長寿命化を図っていくもので、50年といわれる橋梁の寿命を適正に管理していくことにより、100年に伸ばしていこうとする計画です。
 本計画による効果は、道路交通の安全確保ができることや維持管理コストの縮減及び平準化、さらに長寿命化による建設副産物を抑制できることによる環境配慮等が挙げられます。
 また、この計画策定に伴い橋梁の点検を行ったところ、鋼橋については、表面の腐食、コンクリート橋は床版部のひびわれが主な損傷であることが判明しました。今後は、策定しました計画に沿って、平成25年度から順次修繕等を進めていきます。

 

橋の下から見ると主桁が腐食して錆びている
注 修繕計画対象橋梁における劣化の状況
某橋(鋼橋)主桁の腐食

うき・漏水 劣化しひびが入っている状況を撮影した写真
注 修繕計画対象橋梁における劣化の状況
某橋(コンクリート橋)うき・漏水

 

終わりに、この修繕計画対象橋梁99橋以外に、1183橋という非常に多くの橋梁の修繕計画をどうするのかとの問題が残ります。経済的・物理的に同じレベルでの取り扱いは無理がありますので、今後どのような点検・管理を行っていくかを早い時期に決めていきたいと考えております。
なお、日頃市内の橋梁を通行される皆さんの“目”や“違和感”が管理していくうえでとても大切です。通行時にお気づきの点等がございましたら、維持管理課までご連絡をいただければ幸いです。

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