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第414回 掛川市の「中学校区学園化構想」とは

2013年3月15日更新

掛川市教育政策課長 鈴木 利之

市では、中学校区学園化構想を推進しています。中学校区学園化構想は、学校・家庭・地域が一体となって教育を支える体制を整備する事業で、子どもたちの教育をよりよくするとともに、地域の教育力向上を目標としています。
教育委員会では、「保育園・幼稚園・小学校・中学校が連携を強化し、共に子どもの教育にあたること」と「地域の力を園・学校に取り込むことで様々な効果をもたらすこと」が子どもたちの健やかな成長に大切であると考え、地域力で保育園・幼稚園・小学校・中学校を支援する体制づくり「中学校区学園化」に取り組んでいます。

1 支援体制の組織図

〇〇学園

〇〇学園(中学校区学園化構想)
園・学校は子ども育成支援協議会と連携を図り、子ども育成支援協議会は地域と連携を図り、地域は園・学校と連携を図り支援する体制づくり「中学校区学園化」に取り組んでいます。

園・学校

  • 保育園・幼稚園・小学校・中学校の連携教育の推進
  • 地域の教育力の活用による園・学校の教育活動の充実
  • 学校開放と園・学校の教育力の地域への提供

子ども育成支援協議会

構成:各区長会長、地区センター長、PTA、福祉協議会、主任児童委員、青少年健全育成会、各園長、校長等の地域の人
事務局:地域コーディネーター

地域

  • 地域の人・もの・金・情報を生かした活動
    例:放課後の見守り、花壇・校庭の整備、図書の読み聞かせ・整理、学校行事や授業の支援(IT授業、理科の授業道徳教育、環境教育等)、各種の体験学習(田植え、稲刈り、餅つき等)の企画・運営などの取り組み充実

2 支援体制

1 子ども育成支援協議会

子ども育成支援協議会の会議を年数回行い、計画の進捗状況、活動上の問題・課題の把握、今後の活動計画等を協議する。
地域の子どもを取り巻く人を中心に組織し、地域コーディネーターを事務局として、地域からの協力者である、ボランティアとの連絡、調整、活動支援を行う。
地域の協力は、新しい公共の価値観を導入し、家庭・地域・学校が協働して、新しい教育の充実と地域の文化創造を目指すものです。

2 地域(園・学校支援ボランティア)

地域資源である、人・もの・金・情報を生かし、地域コーディネーター及び保育園・幼稚園・小学校・中学校との連絡・調整により、地域の持っている資源を活用する。

3 園・学校

保育園・幼稚園・小学校・中学校の相互の連携により、各年代を区切ることなく、子どもの成長に合わせ、円滑に次のステップへの導入を図る。

3 推進計画

市内9中学区の内、平成23年度・24年度には、城東中学校区をモデル校として、子ども育成支援協議会を設立し、地域コーディネーターを配置して学園化を推進してきました。
平成25年度には、市内の他の8学区に同様な組織を立ち上げ、学園化を推進して行く計画であります。しかし、各地区には様々な事情がありますので、「できる人が できるとき に できることを 無理なく」を合言葉に事業推進を図っていきたい。

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