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第440回 横須賀地区 秋の祭礼 小祢里

2013年9月3日更新

掛川市大須賀支所長 赤堀 哲

9月に入り、まだまだ、暑い日が続いています。横須賀地区の子供達(中学3年生以下)は、今から益々熱くなってきます。それは、9月14日、9月15日に「小祢里(ちいねり)」が開催されるためです。
この「小祢里」は、中学生以下の子供達だけで祢里を引く伝統行事となっています。準備、太鼓の練習、下の子への指導から当日の祢里の運行に至るまで、中学3年生をリーダーとし子供達だけで取り仕切り行われています。このような祭典運営は、全国的にも珍しいものだと思います。
「小祢里」の起源は、古くからの言い伝えによりますと明治時代の初期から中期ころではないかと言われています。初期の「小祢里」は、2メートルから2.5メートルの青葉繁る雑木を荷車に立てて、祢里に見立て引き回していたらしいです。その後、昭和に入ると西5町(東田町、西田町、大工町、東新町、西新町)から今の祢里の形となり、昭和30年頃には全町(12町)で立派な「小祢里」を持つようになりました。
もともと「小祢里」は、三熊野神社大祭とは、別に、各地でお祀りしている氏神様(松室神社、愛宕神社、軍全坊神社、水神宮)のお祭りでした。昭和30年代までは、年に3回、正月・五月・九月の各氏神様の当たり日に「小祢里」を引き回していました。そのため、4月の大祭と合わせると年間に10回以上も祢里が出ていたことになります。余所から来た人は、「横須賀では、年柄年中、祢里が出ている。」と言われてきました。しかし、昭和40年代になりますと学校や警察等の指導により年1回、9月のみに行われることとなりました。昭和47年からは、4月の大祭と同じようにくじ引きから千秋楽まで三熊野神社で行われるようになりました。12台だった「小祢里」も西大渕、南番町が加わり、14台で毎年盛大に行われています。
今年も9月14日(土曜日)・9月15日(日曜日)に開催されます。皆さん、見にきてください。

小祢里。赤い木の大きい代車に木の大きいタイヤ。その上に木の台がある
準備中

華やかな小祢里を何人もの法被を着た子ども達が引っ張っている
本番

 

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