掛川市地域医療推進課参事 兼 西部地域健康医療支援センター準備室長 村松 武
ふくしあの花(花言葉は「暖かい心」)
現在、掛川市が進めている地域健康医療支援センター「ふくしあ」についてご紹介します。
掛川市では、平成25年5月1日開院の「中東遠総合医療センター」とともに、市が取り組んでいる「3つの日本一」の1つである「健康医療日本一」を実現するため、市独自のサービスとして、医療、保健、福祉、介護など、住民の生活を総合的に支援する、地域健康医療支援センター「ふくしあ」の設置を進めています。
「ふくしあ」は、多くの住民の願いでもある住み慣れた地域で安心して最期まで暮らすことができるように、在宅医療や在宅介護、生活支援の総合的な拠点施設として住民の生活を支えるため、市内5か所に設置を計画しています。
平成22年度に「東部ふくしあ」、続いて平成23年度に「南部大須賀ふくしあ」と「南部大東ふくしあ」をそれぞれ開所しました。そして、平成25年度に「西部ふくしあ」、平成26年度に「中部ふくしあ」の開所を予定しています。
ふくしあには、総合相談と全体のコーディネートの役割を持つ行政、高齢者の総合支援を行う地域包括支援センター、地域福祉や見守りネットワーク活動の支援を行う社会福祉協議会、在宅医療を支える訪問看護ステーションの4団体が入所し、相互に連携し業務にあたっています。執務スペースをワンフロア化し、多職種による迅速な支援が可能となっています。支援の対象は高齢者だけでなく、子どもや障がいのある人、医療や介護の必要な人など年齢や状態で垣根ができないように支援を行っています。また、家庭訪問により相談にあたるアウトリーチ的な活動を重視しています。
ふくしあが開所してから、利用者の方からは「ふくしあに相談したら適切な部署や制度につなげてもらえた」、地域の役員の方からは「ふくしあが対応してくれて解決が早くなった」などの感想をいただいています。
東部ふくしあ
南部大須賀ふくしあ
南部大東ふくしあ
西部ふくしあ(工事中)
今後さらに進む超高齢社会の中で、地域の関係機関との連携による在宅医療、在宅介護の機能強化、地域住民との協働による見守り活動の推進など、安心して暮らせる地域にするためのシステムづくりが重要になってきます。
これからもふくしあは、多くの住民の願いでもある住み慣れた地域で安心して最期まで暮らすことができるように、地域の総合的な拠点施設を目指して活動していきたいと考えています。
東部ふくしあ外観