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第705回 地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」無事、閉幕。ありがとうございました。

2017年12月26日更新

掛川市文化振興課長 富田 昌樹

皆様の御協力により、無事、閉幕!

掛川市として、初の大規模地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」が、皆様のご理解ご協力のもと、「ファイナルイベント大茶縁会」をフィナーレに、無事、閉幕いたしました。
これも、多大なるご尽力をいただきました実行委員会の皆様をはじめ、ご協力をいただきました市民や団体、アーティスト、報道関係の皆様、特別協賛をいただきました株式会社資生堂様をはじめご協賛企業の皆様、そして、文化庁や、一般財団法人地域創造、静岡県文化プログラム推進委員会のご支援、そして、掛川市役所の皆様の御協力により実現できましたことを、この場をお借りして、心からお礼申し上げます。

女性2人が作品を見ている

白い円錐みたいな物が沢山ランダムに並んでいる

茶エンナーレの目指す目標の第一歩が実現

「かけがわ茶エンナーレ」は、掛川市全域を舞台に、市民、地域とアーティストが一つになり、アート作品の展示やパフォーマンスなど多彩なプログラムを展開することにより、市民の文化力の向上や子どもたちの感性、創造力を育むとともに、掛川市の美しい風景や歴史資源など、掛川の魅力を再発見し、国内外に向けて発信することを目標に取り組んできました。

開催期間中は週末を中心に雨にたたられましたが、延べ総来場者数は約17万人と多くのお客様にご来場いただき、掛川市民をはじめ、県内外からお越しの皆様が、茶エンナーレの開催をきっかけに市内を巡り歩き、アート作品や掛川の魅力をあらためて感じていただくことができました。

また、新聞や雑誌、ラジオ、テレビなどで大きく報道されたことは、茶エンナーレの情報発信だけでなく、掛川市のシティプロモーションにも大きな効果があったと感じています。

このようなことから、茶エンナーレの目指す市民の文化力の向上や掛川の魅力の再発見、情報発信の第一歩が実現できたと感じています。

アーティストと市民の協働による実践

かけがわ茶エンナーレのポスター

「みんなのミュージアム」は、市民、地域とプロが力を合わせ、市内6つのエリアをミュージアムに、また、「アートセレクション」は、今を時めく現代アーティストたちが、掛川のまちなかをアートで染めました。

特に「みんなのミュージアム」は、まちなか、五明、原田・原泉、東山・日坂、大東、横須賀の各地域において、歴史的建造物や茶畑、自然などのそれぞれの資源と特徴をいかし、様々な展示やワークショップ等がアーティストと市民の協働により実践されました。

 

市民のやりがいと自信の創出

さらに、倉真及び日坂地区では、市民や茶業者が古民家の縁側を開放し、掛川茶と茶菓子を振る舞う縁側カフェなども茶エンナーレの開催にあわせて企画され、訪れた観光客に好評を得るとともに、喫茶去の精神、おもてなしの精神の醸成や活動する市民のやりがいと自信の創出にも繋がりました。

茶畑を背景に、掛川市の地図の中に各エリアの紹介をしている

原田・原泉エリア

原野谷川流域に茶畑が広がる原田エリア。さくら咲く学校など、山里の魅力あふれる原泉エリア。

五明エリア

彗星発見の丘があることでも知られ、満天の星空の下に広がる茶畑が美しい五明エリア。

横須賀エリア

遠州横須賀街道に沿って古い町なみが残る、城下町の歴史と文化が感じられるエリア。

東山・日坂エリア

世界農業遺産の茶草場農法で知られる東山エリア。旧東海道の宿場町の歴史ある町なみの日坂エリア

まちなかエリア

掛川城、大日本報徳社、商店街、掛川市役所、資生堂アートハウスなどがあるJR掛川駅周辺の中心市街地

大東エリア

北部は、小笠山の自然と髙天神城跡などの歴史・文化財に恵まれ、南部は遠州灘を臨むエリア。

「教育・文化日本一」を目指す掛川市にとって大きな成果

こうして振り返ってみますと、茶エンナーレに関わる多くの皆様の「ご縁」、「絆」がこれまで以上に広まったと、強く感じています。これは、市民、団体とアーティストとの協働による地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」の目指すところであり、その第一歩が踏み出せたことは、「教育・文化日本一」を目指す掛川市にとって大きな成果だと、あらためて実感しています。

東山地区のアーティストの作品

日坂地区藤文に置かれたアーティストの作品

課題

一方、課題としては、市民への周知や各地域における茶エンナーレへの参加意識の気運醸成、作品の解説や展示会場へのサイン計画など来場者への配慮については、より一層の取り組みが必要であったのではと感じています。

今後の方向性

大きな視点としては、「かけがわ茶エンナーレ」が、今後、「文化振興や市民の文化芸術活動の底上げ」や「芸術祭を通じて観光誘客へ繋げていくこと」など、何に重点をおいていくのか、事業目的や内容、開催方法、期間、地域なども含め、課題や成果を明らかにして行く必要があります。今後の方向性や事業展開については、第2回の開催に向けてしっかりと検討していきます。

未来のまちづくりに繋がる地域芸術祭となるように

「かけがわ茶エンナーレ」には、トリエンナーレの意味に加えて、茶園の「園」、ご縁の「縁」など、様々な思いが込められています。これからも、この「ご縁」を大切に、茶エンナーレから始まる掛川文化の創造を目指し、文化の力で市民の心を豊かにするとともに、茶業や観光をはじめとする地域産業の振興など関連分野にも効果を波及させ、市民や文化活動団体、茶業関係者、観光関係者などが継続的に参加でき、交流や移住、定住の促進など未来のまちづくりに繋がる地域芸術祭となるよう、しっかりと取り組んでいきます。

「かけがわ茶エンナーレ」集合写真

来場者の声・抜粋

今まで現代アートは面白いと感じたことがなかったが、今回の展示の中にはしばらく眺めていたいものがあり、楽しかった。現代アートを身近に感じられたり、掛川のいいところを発見できたり、とても良い機会でした。小さいこども連れだと美術館になかなか行けないので、親子で楽しく参加できて良かった。地元でも行ったことがない日坂や原泉など家族と行くきっかけになった。これまで通過点だった掛川市に初めて来訪し、城下町だと初めて知った。会場の配置がよく、まわりやすかった。半年前に関西から引っ越してきて掛川のこともあまり知らなかったのですが、今回の茶エンナーレでたくさんの魅力を知ることができ、土地や人柄が好きになりました。一面茶畑の景色には感動しました。芸術と地域のコラボにより、掛川市に多くの人が集まることは素晴らしいと思います。

掛川のまちをまわるとても良い機会になった。2歳の娘でも反応する作品があり、親としても写真を撮ってまわれたので楽しかった。触ってもいい作品が特に子どもは喜んでいた。スタンプラリーは子どもから大人まで夢中になりました。各所のおもてなしや出会いが良かった。松ヶ岡の歴史ある建物と現代アートのコラボレートが大変興味深かった。是非また開催してほしい。掛川の魅力を再発見しました。とてもいい企画だと思います。川坂屋、山英などの日坂の町並みがとても素敵でした。スタッフの方が親切で、まちの歴史について教えていただき、今までよりもっと掛川について知ることができました。今回、初めて粟ヶ岳に登りました。このようなイベントがないと登ろうとは思わないので、良い機会だったと思います。

五明茶業組合の案内所の方の対応が大変素晴らしく、心が暖まり、五明のファンになりました。モニュメントも素晴らしかった。さくら咲く学校・教室で美術作品を展示しているのが、アートが身近に感じられて良かったです。貞永寺のお庭。貞永寺は思ったより風格があって良かった。こういう機会がなければ知り得なかった。粟ヶ岳山麓里山バスポートで、掛川に住んでいても行く機会のなかった倉真温泉で入浴し、縁側カフェで地元の人と話したこと。御殿でのお茶会。ライトアップされた中でアートやお城、お茶を体験できるのは、掛川ならではでした。スタッフの対応がエリアによってかなり差があると思った。さくら咲く学校のかたは作品の紹介、付近の案内まで行き届いていたので遠くまで来て良かったと思いました。

ホームページの情報アップがもっと早ければもっと楽しめたかな。少し残念です。次回に期待します。公式ガイドブックの改良を希望。ガイドブックであって解説書ではないこと。地図、文字を大きくしてほしい。作品番号順や一覧表もほしい。看板の設置ポイントが少しわかりにくかった。全体を見るのに何日、何時間かかるのかインフォメーションがほしかった。思ったより広く、回りきれなかった。楽しかったのでまたやってください。 広範囲になりすぎ、各会場が中途半端になりがちで不完全と思われる 箇所があった。説明をほしかった。 このような素晴らしい機会が浸透していないのは残念。第1回とい うこともあるが、まずは種をまいたことに拍手。今後、若い人の活躍 につながれば良いと思う。

東山や五明地区以外の茶商や茶生産者の関わりが少し薄かった印象がある。もう少し関わりを高めることができれば魅力も増したのでは。スタンプラリーを家族で回れて本当に楽しかったので、子どもがもう少し大きくなって、また家族で参加できるイベントがあれば嬉しいです。ありがとうございました。今年度は初めてで、いろんな課題もあったと思うが、近隣市町の先駆者となって挑戦したことが価値があり、続けてほしい。まちなか、原田、横須賀など場所を限定して巡回したらどうか。または、前年度にプレイベントとしてみんなのミュージアム、本年度にアートセレクションとか開催年度を分けたらどうか。地元の人に、あまりなじみがなかったのが残念。まず、地域の人に理解してもらい、地域の人が知り合いを呼んでくれるようになると良い。

大阪からの土地勘がない状況でしたが、車でたくさん回らせていただきありがとうございました。今回は、チラシを見て宿を掛川に変更し、楽しませていただきました。本来は、富士・伊豆でしたが、掛川に変更してきてみて良かったです。茶エンナーレをきっかけに、掛川のことをよく知らないことに気づかされた。友人と出かけるとき、いつも静岡や浜松に出かけていたが、これからは地元掛川を探索し、自分の住むまちの良さに気づいていくのもありだと思った。

今まで現代アートは面白いと感じたことがなかったが、今回の展示の中にはしばらく眺めていたいものがあり、楽しかった。

現代アートを身近に感じられたり、掛川のいいところを発見できたり、とても良い機会でした。小さいこども連れだと美術館になかなか行けないので、親子で楽しく参加できて良かった。

地元でも行ったことがない日坂や原泉など家族と行くきっかけになった。

これまで通過点だった掛川市に初めて来訪し、城下町だと初めて知った。会場の配置がよく、まわりやすかった。

半年前に関西から引っ越してきて掛川のこともあまり知らなかったのですが、今回の茶エンナーレでたくさんの魅力を知ることができ、土地や人柄が好きになりました。一面茶畑の景色には感動しました。

芸術と地域のコラボにより、掛川市に多くの人が集まることは素晴らしいと思います。

掛川のまちをまわるとても良い機会になった。2歳の娘でも反応する作品があり、親としても写真を撮ってまわれたので楽しかった。触ってもいい作品が特に子どもは喜んでいた。

スタンプラリーは子どもから大人まで夢中になりました。各所のおもてなしや出会いが良かった。

松ヶ岡の歴史ある建物と現代アートのコラボレートが大変興味深かった。是非また開催してほしい。掛川の魅力を再発見しました。とてもいい企画だと思います。

川坂屋、山英などの日坂の町並みがとても素敵でした。スタッフの方が親切で、まちの歴史について教えていただき、今までよりもっと掛川について知ることができました。

今回、初めて粟ヶ岳に登りました。このようなイベントがないと登ろうとは思わないので、良い機会だったと思います。

五明茶業組合の案内所の方の対応が大変素晴らしく、心が暖まり、五明のファンになりました。モニュメントも素晴らしかった。

さくら咲く学校・教室で美術作品を展示しているのが、アートが身近に感じられて良かったです。

貞永寺のお庭。貞永寺は思ったより風格があって良かった。こういう機会がなければ知り得なかった。

粟ヶ岳山麓里山バスポートで、掛川に住んでいても行く機会のなかった倉真温泉で入浴し、縁側カフェで地元の人と話したこと。

御殿でのお茶会。ライトアップされた中でアートやお城、お茶を体験できるのは、掛川ならではでした。

スタッフの対応がエリアによってかなり差があると思った。さくら咲く学校のかたは作品の紹介、付近の案内まで行き届いていたので遠くまで来て良かったと思いました。

ホームページの情報アップがもっと早ければもっと楽しめたかな。少し残念です。次回に期待します。

公式ガイドブックの改良を希望。ガイドブックであって解説書ではないこと。地図、文字を大きくしてほしい。作品番号順や一覧表もほしい。

看板の設置ポイントが少しわかりにくかった。全体を見るのに何日、何時間かかるのかインフォメーションがほしかった。思ったより広く、回りきれなかった。楽しかったのでまたやってください。

広範囲になりすぎ、各会場が中途半端になりがちで不完全と思われる箇所があった。説明をほしかった。

このような素晴らしい機会が浸透していないのは残念。第1回ということもあるが、まずは種をまいたことに拍手。今後、若い人の活躍につながれば良いと思う。

東山や五明地区以外の茶商や茶生産者の関わりが少し薄かった印象がある。もう少し関わりを高めることができれば魅力も増したのでは。

スタンプラリーを家族で回れて本当に楽しかったので、子どもがもう少し大きくなって、また家族で参加できるイベントがあれば嬉しいです。ありがとうございました。

今年度は初めてで、いろんな課題もあったと思うが、近隣市町の先駆者となって挑戦したことが価値があり、続けてほしい。

まちなか、原田、横須賀など場所を限定して巡回したらどうか。または、前年度にプレイベントとしてみんなのミュージアム、本年度にアートセレクションとか開催年度を分けたらどうか。

地元の人に、あまりなじみがなかったのが残念。まず、地域の人に理解してもらい、地域の人が知り合いを呼んでくれるようになると良い。

大阪からの土地勘がない状況でしたが、車でたくさん回らせていただきありがとうございました。今回は、チラシを見て宿を掛川に変更し、楽しませていただきました。本来は、富士・伊豆でしたが、掛川に変更してきてみて良かったです。

茶エンナーレをきっかけに、掛川のことをよく知らないことに気づかされた。友人と出かけるとき、いつも静岡や浜松に出かけていたが、これからは地元掛川を探索し、自分の住むまちの良さに気づいていくのもありだと思った。

最後に

「茶エンナーレ」開催期間中に、来場者及び運営スタッフとも、事故等の発生がなかったこと、運営上の大きなトラブルがなかったことは、何よりも良かった点であります。
保険会社の担当者も、これだけの大規模イベントで、17万人の来場者があった中で、事故がなかったのは、本当に珍しい事例だとおっしゃっていました。
これも、運営に関わっていただいた全てのスタッフをはじめ、市役所職員の協力があって実現できたことと、強く感じております。

最後に私の所感ですが、全国で様々な芸術祭が開催される中、時間をかけて成功するものもあれば、思ったような成果を出せずに、継続できない事業もあります。
このような中、第1回のかけがわ茶エンナーレは、まず、スタートが切れたこと、課題もありますが、評価の声もたくさんいただけたこと、これは、いろいろな意味で、掛川の「奇跡」であり、今後に大きな可能性をもっていると思います。
第1回の課題や成果を踏まえて、この掛川で始まった芸術祭の小さな芽を、今後、是非、大きな果実へと育むことができれば、掛川市にとって、そして何より掛川市民にとって、大変素晴らしい事だと思います。

結びに、このかけがわ茶エンナーレの開催を、最後まで、全力で支えてくれた、文化振興課職員一同に、敬意と感謝を表して、私からのメッセージとさせていただきます。

本当に、ありがとうございました。

かけがわ茶エンナーレのマーク

See you again someday またいつか会いましょう

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