市議会6月定例会の開会に際し、行政報告を申し上げま す。
「協働によ るまちづくり中央集会」について
はじめに、5月23日(土)に開催されました「協働によるまちづくり中央集会」について申し上げます。
当日は、地区まちづくり協議会や自治区の役員の皆様をはじめ、市議会議員各位を含む来賓の方々、合わせて 約260人の皆様にご出席いただきました。
会場におきましては、長年にわたり地区まちづくり協議会や自治区の役員としてご尽力いただいた52人の方々への表彰をはじめ、地区まちづくり協議会連合会および区長会連合会の今年度の活動方針のご説明や、自治区合併の事例報告などが行われ、盛大かつ有意義な会とすることができました。
本集会の開催にご尽力いただきました関係団体の皆様をはじめ、ご多忙のところご出席を賜りました市議会議員各位、ならびにすべての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
また、当日は会場において「掛川市歌」を流させていただき、出席者の皆様と共に、改めてその素晴らしい調べを胸に刻んだところでございますが、この市歌を作曲された、作曲家でジャズピアニストの大野雄二(おおの ゆうじ)様が、去る5月4日(月)、84歳でご逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表し、心よりお悔やみ申し上げます。
新市誕生の翌年である、平成18年に本市市歌を作曲された大野雄二様は、アニメ「ルパン三世のテーマ」をはじめとする数々の名曲を世に送り出された偉大な音楽家であり、その美しいメロディは長年、多くの市民に親しまれてまいりました。市では、大野様の多大なるご功績に対し、感謝状を贈
呈する予定でございます。
「大雨等に伴う災害対応」について
次に、大雨等に伴う災害対応について、申し上げます。 4月10日(金)に時間雨量30ミリ、24時間雨量 160ミリを記録した大雨により、市内で災害が発生いたしました。
土木施設におきましては、平島及び大野地区の河川2箇所、上土方地区の市道1箇所において、護岸の損傷や土砂堆積、崩土などの被災が確認されました。
これらの被害につきましては、現地確認のうえ、直ちに応急対策を講じておりますが、今定例会においてお願いしております補正予算により、市民の皆様が一日も早く安心した暮らしを取り戻せるよう、早期復旧に向け全力で取り組んでまいります。
併せて、消防施設について、ご報告申し上げます。 南消防署庁舎において玄関及び会議室への雨漏り、屋根の
一部損傷といった被害が発生いたしました。南消防署庁舎は、本市の防災拠点としての重要な機能を有し、庁舎玄関内には出動指令システム等が設置されております。雨漏りによる通信機器等への障害が発生した場合、出動遅延や情報伝達への支障など、住民サービスの提供に重大な影響を生じるおそれがあります。
出水期を前に、雨漏り及び屋根の一部損傷の早期修繕を行う必要がありますが、既決予算の範囲内での対応は困難であり、庁舎機能の安全性確保のため、今定例会に補正予算を提出させていただきました。
今後とも、市民生活に支障を来たすことのないよう、迅速な災害復旧に取り組んでまいります。
「空き家の対策と活用」について
次に、空き家の対策と活用について、申し上げます。
昨年度実施いたしました「空き家実態調査」では、本市の総戸数の4.7%にあたる1,869件を空き家と判定いたしました。その状態は、小規模な修繕で再利用可能なものが約7割を占める一方で、残りの3割は大規模な修繕や除却が必要な状況となっております。
市民の皆様や空き家所有者に行動を促すため、これまで広報紙での特集記事の掲載や、中央集会後の「まちづくり研修会」において空き家をテーマに取り上げるなど、周知啓発に注力してまいりました。
今後は、実態調査の結果を踏まえ、第二次「掛川市空家等対策計画」を策定するとともに、地区別の実態に応じた勉強会の開催、所有者への個別相談や行政指導の強化を図ってまいります。
さらに、昨年度4件を採択いたしました「空き家活用モデル事業」におきましては、倉真の里山留学受入住宅の整備を皮切りに、本年3月には横須賀街道の町家を交流拠点とする「ScarBaX Cafe(スカーバックス カフェ)」、4月には中町商店街の空き家を再生した複合施設「かけがわfront(フロント)プロジェクト」、さらには横須賀の愛宕下美術館の保存再生と泊まれる美術館事業が、順次オープンを迎えております。これらの各事業が地域活性化の核となり、市民の皆様の空き家活用がさらに進むよう、引き続き周知や啓発に努めてまいります。
「移住定住の推進」について
次に、移住定住の推進について、申し上げます。
都市部から意欲ある人材を受け入れ、新たな視点でまちづくりを進める「地域おこし協力隊」につきまして、4月1日に東京都出身の福田晃峰(ふくだあきお)さんを3人目の隊員として委嘱いたしました。
福田隊員には、中山間地域を主なフィールドとして、自由な発想で地域活性化の取組を進めていただくこととしており、現在は、原田や西郷などの中山間地域のキーパーソンを訪問し、地域の課題やニーズのヒアリングを通じて、関係人口を増加させる施策を検討しております。
関連いたしまして、令和7年度の移住者数等の実績がまとまりましたので、ご報告いたします。
移住相談件数は94件と、令和6年度の108件には及びませんでしたが、大都市圏等から100件近いご相談をいただきました。また、各種移住施策を通じた県外から本市への移住者数は、前年度比19人増の52人となりました。
今年度は、昨年度に比べ東京都で開催される移住フェアへの出展を3回増やすなど、移住コーディネーターと連携しながら、本市が誇る豊かな自然環境や交通利便性などの魅力を積極的に発信し、都市部からの移住定住を一層推進してまいります。
子ども第三の居場所「すまいるテラス」の状況につ いて
次に、子ども第三の居場所「すまいるテラス」の状況について、申し上げます。
4月8日(水)に「すまいるテラス」の開所式を執り行いました。B&G財団理事長様をはじめ、多くの関係者の皆様にご臨席を賜る中、旧大東町議場が子どもたちの新たな居場所として本格的にスタートいたしました。
現在、市内4校から28人の子どもたちが「すまいるテラス」を利用しております。施設におきましては、学校の宿題等に取り組む際の学習支援を行うとともに、丁寧なコミュニケーションを通じて、子どもたちが安心して自分の思いを表現できるよう配慮しております。あわせて、おにぎりなどの軽食の提供を含めた食事支援にも取り組み、心身ともに落ち着いて過ごせる時間と環境の確保に努めております。
今後につきましては、利用する子どもたちや保護者の皆様のニーズを丁寧にお伺いしながら支援内容の充実を図り、「すまいるテラス」が、子どもたち一人一人にとって安心して学び、様々な経験を通じて大きく成長していける場所となるよう、関係機関や地域の皆様と緊密に連携しながら、着実
に事業を推進してまいります。
「掛川茶の新茶取引状況」について
次に、掛川茶の新茶取引状況について、申し上げます。
今年の一番茶の状況につきましては、温暖で穏やかな気候
と十分な降雨に恵まれ、近年にないほど味・品質ともに優れた美味しいお茶が生産されました。
掛川茶市場の取扱量は、5月末現在の速報値で394.7トン、前年比22.3%の増となっております。
平均価格は3,483円、前年比30.1%の増となっており、好調な輸出を背景とした全国的なてん茶生産の拡大に伴い、煎茶の生産割合が減少したことなどから、昨年に続き全般的に高単価での好調な取引となりました。
本市におきましても、てん茶への製造拡大が進んでおり、現在てん茶工場は市内に7か所、栽培面積は前年度の 約2.7倍となる134.3ヘクタールに達しております。
現在、お茶業界は大きな転換期を迎えております。本市といたしましては、これまで培ってきた「掛川深蒸し茶」の伝統と技術をしっかりと継承しつつ、有機栽培やてん茶などの新たな需要にも柔軟に対応し、これらを両輪として茶産地のさらなる発展に取り組んでまいります。
また、8月末に開催されます「全国茶品評会」におきましても、産地賞奪還に向けて関係者一丸となって取り組んでまいります。
「新エコポリス第3期事業」について
次に、新エコポリス第3期事業について、ご報告申し上げます。
4月21日(火)に市議会議員の皆様ならびに地元関係者各位、施工業者のご臨席のもと、工事の無事故・無災害を祈念し「安全祈願祭」が執り行われ、いよいよ本格的な工事着手の運びとなりました。
本事業により、平地面積約19.3ヘクタールの広大な工業用地が整備されることは、本市にとって産業基盤の強化と雇用の創出、さらには地域経済の活性化に大きく寄与するものと期待されております。
現在は、区域内の立木(タチキ)の伐採作業を進めており、今後は堅固で安全な造成基盤を実現するため、地盤改良などを順次施工していく予定です。
引き続き、地元関係者の皆様と十分な情報共有を図りながら、安全第一で工事を進めてまいります。なお、工事の完成は令和10年11月末を見込んでおります。
「ごみ減量の状況」について
次に、ごみ減量の状況について申し上げます。
環境省が実施している令和6年度一般廃棄物処理実態調査において、掛川市は、人口10万人以上50万人未満の自治体におけるリデュース(減量)部門で全国2位となりました。平成22年度から15年連続で全国ベスト3に入っており、これは、自治区役員やクリーン推進員の皆様の分別指導や、市民の皆様の高いごみ減量意識によるものです。今後も、分別の徹底や資源化の取り組みを進め、市民の皆様と協働でごみ減量に努めてまいります。
「指定ごみ袋の臨時措置」について
最後に、指定ごみ袋の臨時措置について申し上げます。 5月25日(月)から、指定袋以外でのごみの排出を臨時的に認める措置を開始しました。この措置は、中東情勢による全国的な品薄の影響が、市内での予期せぬ買いだめにつながったことによるものです。市民の皆様には指定ごみ袋が入手しにくい状況によりご迷惑をおかけし、心苦しく思っておりますが、必要な分だけをお買い求めいただくなど、冷静な対応をお願い申し上げます。
なお、例年よりも前倒しして製造を進めているごみ袋については6月中旬に納品予定であり、一部品薄になっている販売店舗についても、6月中旬以降に順次流通する見込みです。
今後も、市民の皆様の生活に影響を及ぼさないよう、在庫管理の徹底と的確な需要予測に努めてまいります。
以上、行政報告とさせていただきます。

