第8回 感動をありがとう!三木つばき選手
結果は残念だが、三木つばき選手は初出場であって最後ではない。まだ若い三木選手には何度もチャンスがあるから引き続き応援したい。よく頑張ったね、と声をかけたい。
この原稿を書いているのは2月8日。本日行われた、北京五輪スノーボード女子パラレル大回転に出場した掛川市出身の高校3年生、三木つばき選手は、予選を3位の好成績で突破、決勝トーナメントの1回戦では果敢に攻めましたが終盤に転倒し、惜しくも準々決勝には進めませんでした。市役所に集まっていたたくさんの報道陣に、前記のようにコメントしました。
三木選手と話をしていて驚くのは、高校生と思えないくらいしっかりと自分の考えを話すことです。わずか11歳でプロになり、国際舞台で活躍している彼女は、市内の自動車部品メーカー「キャタラー」と所属契約を結び、後援会の活動などでも各所に出向いて、昨年の自らの成績や、これから金メダルを取るまでの具体的な計画を語ります。
また、コロナ禍が始まった2年前には「私にできることがあればなんでもやらせていただきたいのですが、何かできることはありますか?」と、まだ高校2年生だった本人から副市長だった私に連絡をもらいました。そして、品薄になったフェイスシールドの代わりにスノーボード用ゴーグル37個を中東遠総合医療センターに寄付してくれました。
そんな律儀な三木選手に心動かされた方がファンとなり、出身の桜木小、桜が丘中をはじめ、天浜線桜木駅などでも応援の輪が広がりました。
三木つばき選手は18歳。まだまだこれからです。次の目標は4年後のミラノ・コルティナ五輪での金メダル。そのための反省点や課題をレース後のインタビューで語る前向きな姿が印象的でした。
雪の降らない掛川から冬季五輪に出場するだけでも快挙ですが、目標を次々と実現させていく三木選手の今後が楽しみでなりません。感動をありがとうございました!