▲オンラインで行われた設立式
掛川市の伝統工芸である葛布産業を後世に残していくとともに環境保全活動に貢献しようと、市内外の26企業・団体が3月2日、「葛利活用コンソーシアム」の設立式をオンラインで開きました。
参加したのは、掛川観光協会、掛川商工会議所、ソフトバンク、多摩美術大学、鈴与、掛川市など。コンソーシアムでは、あらゆる場所で繁茂し景観や生態系を阻害する葛を活用して工業製品を開発・販売・使用することで、環境保全につなげるほか、売り上げの一部を後継者の育成支援に役立てます。
葛布は日本3大古布の1つで、江戸時代には参勤交代の諸大名の土産品として珍重されましたが、昭和30年代に40軒ほどあった葛布商は、今では2軒にまで減少。産業の継承と人材育成が喫緊の課題となっています。
掛川葛布事業協同組合長で会長の小崎隆志さんは「葛には無限の能力が秘められていると実感している。歴史ある葛布産業を次世代に伝えていく」と意気込みを語りました。
2021年3月2日