総合トップ市政情報市長の部屋行政報告令和4年11月定例会行政報告

令和4年11月定例会行政報告

2022年11月16日更新

定例会の開会に際し、行政報告を申し上げます。

環境資源ギャラリー1号炉の故障に伴う外部搬出ついて

 はじめに、環境資源ギャラリー1号炉の故障に伴う外部搬出ついて、申し上げます。
 10月21日に1号炉の熱分解ドラム内に円周4メートルに渡る隙間が確認されたことから、
同日から1号炉を停止し、補修工事を行った上で、11月5日に工事が完了しました。
7日午後から運転を再開しましたが、稼働の安定性に問題があったことから、13日から再
び運転を停止しております。
 現在、未処理となっているごみが約1,000トンあり、更に、今月17日から2号炉の定
期点検整備を実施することから、処理できないごみ量が、ごみピット最大貯留量を上回るこ
とが想定されます。
 このことから、今月中旬から一定期間、一部のごみを外部搬出して処理することといたしま
した。
 今後、1号炉の故障原因の究明及び補修に全力を尽くすとともに、2号炉の定期点検整備計
画を見直すなど、最善の対応策を講じつつ、1日でも早い復旧に努めてまいります。

台風15号に対する対応について

 次に、台風15号に対する対応について、申し上げます。
 被害状況については、人的被害においては土砂崩れによりお一人の方がお亡くなりになり、
また、物的被害においては住家の全壊、半壊及び床上・床下浸水の被害、道路や河川等で延
べ400箇所以上の被害が発生するなど、甚大な被害に見舞われたところであります。
 これまでの対応については、帰宅困難者への対応、断水対応や災害ごみの受け入れ、罹災証
明書等の発行等を行ってまいりました。また、災害により亡くなられた方のご遺族へ弔慰金
500万円と見舞金10万円をお支払いし、全壊・半壊住家及び床上浸水住家の方への見舞
金の支払い手続きを実施しております。
 今回の災害が国の激甚災害の指定を受けたことから、国からの財政支援等により、引き続き
災害復旧に向けて全力で取り組んでまいります。

新型コロナウイルス対策について

 次に、新型コロナウイルス対策について、申し上げます。
 オミクロン株対応ワクチン接種につきましては、初回接種1回目、2回目を完了した12歳
以上の市民を対象に、10月から開始しました。11月からは、ワクチンの種類をBA1
(ビーエーワン)からBA4/5(ビーエーフォーファイブ)に切り替え接種を進めております。
 接種券の発送につきましては、10月21日からオミクロン株対応ワクチンの接種間隔が、
5か月から3か月に短縮されましたので、接種時期を迎えた方から、順次、接種券を発送し
ております。そのうち、5回目接種対象者の方で、4回目を集団接種で受けられた60歳以
上の方、約13,000人には、日時および会場を割り当て、接種を推進いたします。
 また、生後6か月から4歳の乳幼児ワクチン接種につきましては、11月中旬に、接種時期
や接種希望の有無など、保護者のニーズを調査するアンケートを同封し、接種券を発送いた
します。接種開始時期や接種場所につきましては、保護者からのアンケート結果を踏まえ、
医師会と調整後、ホームページ等でお知らせをいたします。
 現在、県内の感染者数が増加し始めており、第8波の懸念もされますので、年末年始の感染
拡大や感染者の重症化を避けるため、今後も、市民が安全安心に接種できるよう、体制整備
に努めてまいります。

新たな廃棄物処理施設の整備について

 次に、新たな廃棄物処理施設の整備について申し上げます。
 環境資源ギャラリーに代わる新たな廃棄物処理施設の整備につきましては、7月に検討委員
会から提出いただきました提言書や地元住民の皆様のご意見を最大限に尊重し、「産業廃棄
物は受け入れないこと」、「施設規模は、現在より20トン少ない日量120トンとするこ
と」などを「整備方針」としてまとめ、9月21日開催の掛川市・菊川市衛生施設組合全員
協議会において説明し、最終決定したところであります。
 今後は、新施設の処理方式や能力など、整備する内容を明確にするための「基本計画」や、
廃棄物処理の方向性などを示す「地域計画」を策定し、令和12年4月の供用開始を目指し
てまいります。そして、衛生施設組合と掛川市・菊川市が連携して、両市にとって最も安全・
安心で、安定的な施設を1日でも早く稼働させることができるよう、全力で取り組んでまい
ります。

令和5年度当初予算編成方針について

 次に、令和5年度当初予算編成方針について、申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、ウクライナ危機や急速な円安等による物
価高騰、台風15号に伴う災害復旧費等にかかる財源確保など、本市財政は非常に厳しい状
況にあり、今後も、エネルギー価格や物価の更なる高騰など予断を許さない状況が続くこと
が想定されます。
 このような状況下で編成する令和5年度の予算は、新型コロナウイルス感染症の動向等を注
視しつつ、物価高騰対策や感染拡大防止対策を最優先とするほか、「未来に向けてチャレン
ジできるまち掛川」の実現を目指し、行政経営方針関連事業やSDGs及びDX推進事業に
予算を重点配分してまいります。
 また、限られた財源の中ではありますが、職員が自由かつ柔軟な発想で新たな事業を提案す
る「未来チャレンジ枠」の予算を来年度も継続するなど、一歩先の未来を見据えた事業を着
実に推進できるよう、予算編成に取り組んでまいります。

掛川市DX推進計画の策定について

 次に、掛川市DX推進計画の策定について、申し上げます。
 10月1日に今後3カ年のデジタル技術や現代の社会情勢の急激な社会変化に対応するため、
DX推進計画を策定しました。
 この計画では、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を推進し、デジタルの活
用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な人の幸せが実現
できる社会を目指しております。
 手のひら市役所等の市民中心の行政に向けて変革する取組である「行政のDX」、市民、企
業、行政がつながり、デジタル化を推進していく「まちのDX」、デジタル化推進のサポー
トを行う「安心なDX」へというそれぞれの方向性を打ち出して、DXを推進してまいります。

部活動地域展開推進事業について

 次に、部活動地域展開推進事業について、申し上げます。
 令和2年9月に示された文部科学省の部活動改革方針を受け、掛川市では、これからの部活
動のあり方を検討しております。学校の部活動が抱える課題を解決し、持続可能な文化・ス
ポーツ活動環境を構築するため、令和8年度中に、掛川市スポーツ協会や掛川市文化財団、
その他の地域団体が実施主体となり、学校部活動に代わりうる新たな文化・スポーツ活動環
境を整備する構想を掲げました。
 学校部活動に代わる「かけがわ地域クラブ」の最大のよさは、誰もが自分が取り組みたいこ
とにチャレンジできるという点です。昨年度の調査では、小学生の4人に1人が学区の中学
校に入りたい種目の部活動がないという実態が明らかになりました。「かけがわ地域クラブ」
では、参加範囲を柔軟に設定したり、新たな種目のクラブを設置したりすることで、様々な
種目にもチャレンジすることができるようになります。
 今後は、子どもや地域のニーズを捉えた上で、「かけがわ地域クラブ」の種目や活動拠点な
どを決定し、必要な指導者の確保や環境整備を進めてまいります。また、「かけがわ地域ク
ラブ」の実現には、市民の皆様の御理解と御協力が不可欠でありますので、検討段階から積
極的な情報発信を行い、様々な意見を踏まえた上で、よりよい体制整備を推進してまいります。

「掛川大手門駐車場2時間無料社会実験」について

 次に、「掛川大手門駐車場2時間無料社会実験」について、申し上げます。
 掛川市では、掛川駅周辺において、居心地が良く歩きたくなるまちづくりを進めております。
昨年度から継続している「かけがわストリートテラス」に続き、今年度は駐車料金を一定の
時間帯、無料とすることで、市民がまちなかに出かけるきっかけとなるかどうかを検証しま
す。10月15日(土曜日)から12月18日(日曜日)まで、掛川大手門駐車場の午前9
時から午後7時までの利用者に対して、駐車料金を最大2時間無料とする社会実験を実施し
ており、10月末までの約半月で、約1200台の利用がありました。
 実施期間中には、けっトラ市やかけがわ茶エンナーレフェスなど魅力的なイベントが多数、
まちなかで開催されます。より多くの市民がまちなかにて楽しんでいただきたいと考えてお
ります。

お達者半額タクシーの新たな実証実験について

 次に、お達者半額タクシーの新たな実証実験について、申し上げます。
 令和5年1月から3月まで後期高齢者を対象に、市内の病院や買い物施設へ出かける際の移
動をサポートする「お達者半額タクシー実証実験」を実施します。
 これは、昨年度実施したお達者半額タクシー実証実験の結果を踏まえた新たな制度で、自宅
から市内の病院や買い物施設までのタクシー運賃が2,000円を超えた場合に、運賃の約
半額を助成するものです。
 今回の実証実験は、比較的長距離の移動に対してサポートを行うもので、この実証実験結果
を参考に、新たな地域公共交通計画を策定してまいります。

プレミアム付商品券「e-じゃんかけがわ応援券」について

 次に、プレミアム付商品券「e-じゃんかけがわ応援券」について、申し上げます。
 「e-じゃんかけがわ応援券」は、1冊5,000円の非常にプレミアム率の高い商品券で、
1世帯につき2冊までご購入いただけます。
 その販売は10月12日から始まり、11月14日現在では全世帯の約66.5%にあたる
31,048世帯が購入意思を示しております。
 商品券の利用先は、市内の小売店や飲食店等の取扱店舗であり、これまでに600店舗を超
える事業所に登録をいただいております。
 商品券の申し込み期限につきましては、紙商品券は終了しておりますが、デジタル商品券は
11月25日までとなっております。物価が高騰するなか、多くの方に「e-じゃんかけが
わ応援券」を利用していただきたいと考えております。

「かけがわ茶エンナーレ2024 はじまりのはじまりフェス」について

 次に、「かけがわ茶エンナーレ2024 はじまりのはじまりフェス」について、申し上げ
ます。11月19日と20日の2日間、掛川城三の丸広場およびその周辺施設において、2
年後の「かけがわ茶エンナーレ2024」に向けたキックオフのイベントを開催します。
これまでにも増して、より多くの方々に文化芸術に親しんでいただくため、音楽や舞台芸術
など新たなジャンルを加えた6つのプロジェクトをスタートし、本年をファーストステージ
に位置づけ、ワークショップの開催や創作活動の実演などを通した人づくり、仲間づくりに
取り組みます。また、来春、放映が予定される大河ドラマ「どうする家康」に因んだアート
プログラムとして、掛川市にも深いゆかりをもつ徳川家康の歴史を舞台としたダンス時代劇
など、多くの方々に掛川城周辺で多彩な文化芸術に触れて楽しんでいただけるような企画を
計画しています。
 そのタイアップ企画としては、現在、漆喰壁の塗替え作業などに取り掛かる掛川城修復工事
の現場見学会を実施いたします。事前申し込みにより、即日で満員となりましたが、この他
にも、修復現場を仮想現実で見学できるVR体験会を開催し、普段と違った掛川城の姿をお
楽しみいただきたいと考えております。

第23回静岡県市町対抗駅伝大会について

 最後に、第23回静岡県市町対抗駅伝大会について、申し上げます。
 12月3日(土)に静岡市内において、第23回静岡県市町対抗駅伝競走大会が静岡県庁を
スタート、草薙陸上競技場をゴールとして、全12区間42.195キロメートルで開催されます。
 掛川市選手団は、6月から毎週水曜日に練習会を行い、2回の選手選考会を経て、21名の
選手を選考いたしました。
 そのうち、過去に選手経験のある選手が14名おり、安定した走りが期待できます。
 昨年は市の部第20位と、悔しい結果ではありましたが、今年は、昨年よりも1つでも上位
にいけるよう、選手団一丸となって襷をつないでいただきたいと思います。
 今年も、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、スタート・ゴール地点や中継地
点は無観客で開催され、コース沿道での応援も声を出さないよう要請されておりますので、
ぜひ、テレビやラジオの前から掛川市の選手団への熱い応援をよろしくお願いいたします。

以上、行政報告とさせていただきます。

令和4年11月16日

カテゴリー