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掛川市学校再編計画(案)概要

2023年5月1日更新

はじめに

これまで掛川市では、生涯学習や幼保一元化等、全国に先駆けた特色ある教育を市民の皆様とともに推進し、安定した教育がなされてきました。
本市では、これまで行ってきた教育の成果と課題を踏まえ、中学校区学園化構想をより発展させ、義務教育に園も加えた15年間の系統性(つながり)・連続性を強化した園小中一貫教育を推進していきたいと考えています。
激しい変化が予想されるこれからの社会で「生きる力」や、将来地域の役に立ちたいという「郷土愛」をもった子どもたちを育んでいける学園づくりを進めたいと考え、未来の子どもたちのために学校再編計画を定めます。

言葉の定義について

このページ及び計画(案)でご説明する中での「学校再編」と「学校統合・統廃合」の定義は下記です。
学校再編」:小学校と中学校等の異なる校種の学校を1つにすること
学校統合・統廃合」:小学校と小学校、中学校と中学校の同一校種の学校同士を1つにすること
今回の計画では、再編と統合の両方について検討し、計画を策定いたします。

学校再編・統合の目的

以下の変化に対応し、
子どもたちにより良い教育環境を提供し、掛川市の教育の質を一層向上させる」ことを目的とします。

  1. 新しい学力観・授業観
  2. 少子化
  3. 施設老朽化

新しい学力観・授業観

新しい学力観.png

 

義務教育の9年間を通して、右図記載の「求められている学力観」を確実に育むために、必要な教育システムや学校のあり方を検討して、今後の学校施設の整備にもこれを反映していく必要があります

少子化

学校教育において、小中学校では一定規模の児童・生徒数が望ましいと考えられています。しかし、現在掛川市の小学校22校のうち11校では全学年が1クラスとなっており、令和7年度には一部の学校で複式学級の発生が想定されます。少子化の進行により望ましい環境の確保が難しくなる見込みであることから、再編や統合によって教育環境を改善していく必要があります。

※複式学級とは:2つ以上の学年で構成される学級のこと。1人の教員が同時に2学年の授業を行う。

児童生徒数推移v3.png

施設老朽化

掛川市内の学校施設は、多くが昭和40~50年代にかけて整備されており、中には建築後60年が経過している施設もあります。全国的に見ると外装のモルタルやコンクリート片の落下等、児童・生徒の安全を直接脅かすような事例も発生していることから、適切な維持管理を行い、安全性・機能性を確保することが求められます。

老朽化_築年数.png

学校再編の基本方針

計画の目的である「子どもたちにより良い教育環境を提供し、掛川市の教育の質を一層向上させる」ための基本方針として下記を定めます。

園小中一貫教育の推進

15年間を見通した掛川市ならではの教育課程を編成し、地域の実情に応じて「かけがわ型園小中一貫教育」を進めていきます。

中学校区学園化構想の推進

園・小中学校間の連携をより強化するとともに、地域と学校が目指す子どもの姿に向けて一体となって取り組むことを推進します。

多様な教育活動ができる集団規模の確保

協働的な学びを充実させるために、望ましい学校規模の確保に努めます。

安全・安心な教育施設の整備

小中学校施設の老朽化度を基本に再編整備を進めるとともに、既存の学校の安全確保のための維持管理を行っていきます。

地域とともにある学校の推進

地域の生涯学習の拠点とすることなどに配慮した施設整備を、地域の意見を聞きながら検討していきます。

学校再編の進め方

住民との対話

再編を行う際には、住民の皆様と協議をしながら新たな学園づくりを進めていきます。

中学校区ごとに順番に着手

すべての学校を同時並行で再編整備していくことが難しいことから、中学校区ごとに優先度を定めて、その順番に基づいて地域との協議をスタートします。
現在の想定は下記です。
着手順(1).png

小学校の統合

児童数が100人未満の小学校、特に複式学級の発生が危惧される学校については、上記で定めた順番に関わらず、速やかに統合に向けた検討をスタートさせます。

学校跡地の有効活用

再編・統合後の学校施設や用地については、地域の意見を伺いながら取り扱いの検討を進めます。

スケジュール

計画期間は令和5年度(2023年度)から令和35年度(2053年度)までの30年間とします。長期間にわたるため、児童・生徒数の推移や社会情勢の変化、計画の進捗状況等を考慮し、概ね5年ごとに計画の見直しを行います。

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