令和6年4月から、おたふくかぜワクチンの任意予防接種について、接種費用の一部助成を開始します。
おたふくかぜとは
おたふくかぜは、ムンプスウイルスによる全身感染症です。ムンプスウイルスに飛沫感染すると増殖したウイルスが全身に広がり、様々な症状を起こします。潜伏期間は2~3週間で、発症数日前から症状がなくなるまで、病気をうつす可能性があります。主要な症状は耳下腺(耳の前から下あたり)の腫れで、顎下腺(顎の側面の下あたり)や舌下線(舌の側面の下あたり)が腫れることもあり、発熱を伴うこともあります。
年齢の大きいお子さんや成人が罹患すると、症状が強く合併症の頻度が高くなります。最も多い合併症は無菌性髄膜炎で、他に脳炎、膵炎などがあります。また、「ムンプス難聴」と呼ばれる急性の感音難聴が起きることもあり、完全に回復することは難しいとされているため、注意が必要です。
おたふくかぜワクチンとは
ムンプスウイルスを弱毒化した生ワクチンです。国内での流行時調査では、ワクチンの効果は80%程度であるといわれています。ワクチンを接種したのちに発症した人のほとんどは、症状が軽く済んでいます。(予防接種部会・おたふくかぜワクチン作業チーム報告書)
現在市販されているおたふくかぜワクチンの副反応として、耳下腺の軽度腫脹が1%位にみられます。無菌性髄膜炎の副反応報告頻度は、接種1,600~2,300人に1例程度(ワクチン添付文書)と記載されていますが、最近の報告ではさらに低い頻度であることが報告されています。
助成について
対象者
接種日に掛川市に住民登録がある①または②に該当する方
該当者のうち、過去に2回以上接種歴がない方
①1歳~2歳未満(2歳の誕生日の前日まで)
②小学校就学1年前(年長児)
令和6年度の対象者は、平成30年4月2日から平成31年4月1日生まれ
助成金額
上限2,000円
(接種費用が助成金額に満たない場合は、接種にかかった金額)
接種した医療機関で助成金額2,000円を差し引いた金額をお支払いください。
指定医療機関
掛川市おたふくかぜ任意予防接種助成指定医療機関はこちら
事前に各自予約をし、接種してください。
掛川市の指定医療機関以外で接種を希望する場合は下記をご確認ください。
助成の流れ
指定医療機関で接種を希望する場合
事前準備
1.「掛川市おたふくかぜ任意予防接種助成金交付申請書兼代理受領委任申出書 (以下、申請書)」及び「対象確認チェックシート」をこちらからダウンロードし、印刷する。(「申請書」及び「対象確認チェックシート」は、徳育保健センター、大東支所、大須賀支所で受け取ることができます。)
2.「申請書」及び「対象確認チェックシート」を記入する。
※「対象確認チェックシート」を記入し、助成対象か確認してください。
接種当日
1.指定医療機関に、下記のものを持参し、提出する。
・記入した「申請書」
・母子健康手帳
・子ども医療費受給者証等(お子さんの住所が確認できるもの)
※予診票は医療機関にあるものを使用します。
2.おたふくかぜワクチンを接種する。
3.接種した医療機関で助成額2,000円を差し引いた金額を支払う。
指定医療機関以外で接種を希望する場合
事前準備
「 対象確認チェックシート」を記入し、助成対象か確認してください。
事前に各自予約をし、接種してください。
接種当日
1.下記のものを持参し、提出する。
・母子健康手帳
・子ども医療費受給者証等(お子さんの住所が確認できるもの)
※予診票は医療機関にあるものを使用します。
2.おたふくかぜワクチンを接種する。
3.接種した医療機関で接種費用を支払う。接種費用は、全額自己負担となります。
4.接種した医療機関で、領収書及び明細書を受け取り、保管する。
※明細書はおたふくかぜワクチンを接種したことがわかる書類の発行を受けてください。
事後申請
接種日から1年以内に行ってください。
1.保護者が下記の書類を持参し、徳育保健センターへ来所する。
・接種医療機関が発行した領収書及び明細書
・おたふくかぜワクチン予防接種を受けたことを証明する書類(母子健康手帳など)の写し
・通帳またはキャッシュカード※振込先口座の名義は、申請者と同一のもの
・運転免許証等(申請者の本人確認ができるもの)
2.窓口にて「掛川市おたふくかぜ任意予防接種助成金交付申請書兼請求書」を記入する。
3.提出書類を審査し、交付が決定した場合、交付決定通知書を郵送します。
4.後日指定された振込口座に助成金額が振り込まれます。
助成金額は上限2,000円です。接種費用が2,000円を下回る場合はその金額となります。
接種間隔について
おたふくかぜワクチンは、注射の生ワクチンです。
注射の生ワクチン同士は接種間隔を27日以上あける必要があります。前後に接種しているワクチンの種類と間隔を確認してください。
注射の生ワクチン(例 MR(麻しん・風しん)、BCG、水痘)
健康被害救済制度について
万が一、健康被害を受けた場合は、任意接種でも独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済の対象となる場合があります。
掛川市健康医療課までお問い合わせください。