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第543回 我が家の防災マップ

2015年6月5日更新

掛川市危機管理監兼危機管理部長 白畑 喜久雄

今年は例年に比べ非常に早く、5月12日(火曜日)夜、台風6号は温帯低気圧に変わりながらも市内に多くの雨を降らせました。雨は夕方4時30分頃から降り始め、9時頃までに最大46ミリメートル毎時、連続107ミリメートルを観測しました。昨年10月には、台風18号の上陸で5日の未明から6日の朝9時頃にかけ最大81ミリメートル毎時、連続416ミリメートルを観測し、堤防破損、崩土、床上浸水、停電など多くの被害をもたらしました。6日8時45分、市内全域に土砂災害の避難勧告発令しましたが、幸いにも人的被害は発生しませんでした。

この台風18号では「市が発令する避難勧告は対象区域の全ての家庭に最適なタイミングとは言えず、立地条件や家族構成などにより避難のタイミングが異なり、また、命を守るための避難場所は災害種別により異なる」との検証結果を得ました。今後は、掛川市では早めに避難準備情報を発令し、それぞれの家庭で決めた場所に危険が迫る前に避難していただくことを進めてまいります。

本年4月には災害に関する情報やハザードマップを集約した「防災ガイドブック」を全戸に配付し、これを活用して家庭の避難計画を作成していただくよう市内42箇所の広域避難所運営連絡会にて説明を進めています。

私は「マイ防災マップ」を作成し、防災ガイドブック3・4ページの「家庭の避難計画」を作ることとしました。

まず「マイ防災マップ」の作成です。

1.インターネットで「よんさん印刷」と検索し、自宅を中心に地図を最大拡大し、横3枚・縦3枚印刷し、きりとり線で切断貼り合わせ自宅周辺の広域地図を作成しました。

2.防災ガイドブックの41・42ページを見ながら、危険箇所を確認します。
我が家は洪水浸水域にあり、周囲には土砂災害警戒区域があります。

作成した広域地図に危険箇所を記入したところの写真

3.我が家は東に原野谷川に接していますので、洪水による川の氾濫、浸水が一番の危険です。掛川市のホームページから掛川市洪水ハザードマップで浸水域を確認します。掛川区域北部を選択し、拡大して自宅周辺を確認します。
1で作成した広域地図に危険箇所を記入します。

 

静岡県統合基盤地理情報システムで警戒区域マップを確認してる様子

4.土砂災害警戒情報(防災ガイドブック13ページ参照)を、静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)で土砂災害情報マップ、土砂災害(特別)警戒区域マップで警戒区域を確認します。
1で作成した広域地図に危険箇所を記入します。

 

静岡県統合基盤地理情報システムで液状化可能性分布を確認してる様子3.jpg

5.防災ガイドブック9ページから震度6強の地震動による液状化の危険もあります。
静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)で静岡県第4次地震被害想定、液状化(南海トラフ東側)で液状化可能性分布を確認し、危険度大の区域であることを確認します。

 

近くの安全な避難場所と避難ルートを記入したマイ防災マップ

最後に、近くの安全な避難場所(原田高架下公園、原田小学校)とそこまでの安全な避難ルートを記入し「マイ防災マップ」が完成しました。

 

次に、作成した「マイ防災マップ」を見ながら「家庭の避難計画」を作りました。

出来上がった家庭の避難計画の写真

7.防災ガイドブック3・4ページの「家庭の避難計画」の地震、洪水の避難行動のタイミング、避難場所・指定緊急避難場所、避難に要する時間、避難手段、地域の避難所、広域避難所・救護所を記入しました。

私の自宅は津波被害、土砂災害の区域対象外ですので空欄となります。

 

これで完成です。
できあがった「マイ防災マップ」と「家庭の避難計画」は家族に説明をします。

今年度は全ての家庭で避難計画を作成していただき、来年度にかけて家庭の避難計画を集約した自主防災会防災計画を作成し、さらにまちづくり協議会単位での地区防災計画作成に繋げていく予定です。
まずは家庭の避難計画から作成してみましょう!!

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