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中心市街地の活性化への取り組み

2019年4月11日更新

中心市街地活性化の背景

「まちへ行く」といえば、連雀や中町、駅前の商店街やユニーやジャスコヘ行くことでした。特に用事がなくても、まちへ行くことが目的であり、中心市街地は、多くの人や情報が集まるコミュニティの場でした。
しかし、大型店の撤退や自動車中心の生活に移行し、「まちへ行く」という言葉もあまり聞かれなくなり、郊外のショッピングセンターがそれに変わってきました。
掛川市に限らず、地方の中心市街地の多くは、商店街の魅力低下、空き店舗・空き地の増加、居住人口の減少など衰退に歯止めがかからない状態が続いています。
国は平成18年に中心市街地活性化法を改正し、基本計画の内閣総理大臣認定を受けた都市については、重点的にさまざまな支援をしていくこととしました。掛川市も市内の各団体の代表らで組織する「掛川市中心市街地活性化協議会」と協議しながら計画の策定事業に取り組み、平成21年3月、平成27年3月それぞれ内閣総理大臣の認定を受けました。

区域と計画期間

本計画(平成27年3月認定)の区域は掛川城を中心とした歴史文化ゾーンと、掛川駅とその周辺の商業ゾーンを中心に形成された51.9ヘクタールです。
歴史文化ゾーンと商業ゾーンの2つのゾーンを結び活性化を図ります。
計画期間は平成27年4月から平成32年3月までの5年間としています。

にぎわい再生は市民参加で

掛川市は新幹線駅の設置や掛川城の復元など、市民参加により数々の事業を達成してきました。
これは「我がまちに誇りを持つ」という二宮尊徳の教え「報徳」の考えが根付いているためといわれています。
よって、本計画のテーマを「協働による新たな賑わい創出 協働によるまちづくり」とし、市民ひとりひとりが、まちを舞台に活動し、まちを活性化させることを目的としました。
具体的には、3つの目標と、指標となる数値目標を設定し、計画を進めていきます。

掛川市中心市街地活性化基本計画 3つの目標

目標1 様々な目的で人が集い賑わうまち

  • 目標指標:歩行者通行量(平日主要7地点の合計)

平成25年度 実績値 5,285人
平成31年度 目標値 6,750人

目標2 快適、便利で多くの人が住むまち

  • 目標指標:中心市街地の居住人口

平成26年度実績値 1,459人
平成31年度目標値 1,660人

目標3 市民に愛される地域資源があるまち

  • 目標指標:まちなか交流人口(掛川城周辺施設利用者数)

平成25年度実績値 469,834人
平成31年度目標値 541,000人

地図の一部を赤い線で囲んで中心市街地活性化基本計画区域を表している画像
掛川市中心市街地活性化基本計画 区域(51.9ヘクタール)

活性化のための事業

この計画では、目標の実現に向け行政や民間それぞれが主体となり、事業を展開します。道路や建物の整備などのハード事業、商業活性化やイベント事業などのソフト事業です。
ハード事業については、コンパクトシティを目指すために、まず生鮮食品を買い揃えることができる商業施設、駐車場、マンションなどの整備を行います。ソフト事業は、集客イベントや情報発信をするためのガイドマップの発行や商店それぞれが魅力的になるような勉強会、また、人材育成やイベント事業を行っていきます。

実効性のある計画のために

市は、毎年目標の達成度、事業の進捗状況を検証しながら計画を進めていくことになります。
もし、達成状況が思わしくない場合は、事業を追加したり、事業の内容を変更するなど、計画の見直し作業を行います。

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