第59回「協働から共創へ」
協働から共創へ 新しい価値を生み出す
最近、「共創」という言葉を耳にする機会が増えました。本年3月に策定した第3次掛川市総合計画「かけがわ未来共創ビジョン2035」において、重要なキーワードとしています。
似た言葉に「協働」があります。市は、昭和54年に全国で初めて生涯学習都市宣言を行い、生涯学習まちづくりを進めてきました。協働が「みんなで課題を解決すること」だとすれば、共創は「課題解決のその先に、みんなで新しい価値を生み出すこと」です。
空き家が生まれ変わる
その一例が、横須賀の愛宕下美術館です。空き家だった建物が、地域、所有者、建築士、行政の力により「泊まれる美術館」へと生まれ変わりました。
私自身、「空き家にはこんな可能性があったのか」と驚きました。行政だけでは思いつかず、所有者だけでも実現できず、建築士だけでも難しい。知恵や想いが重なり、空き家の活用にとどまらない新たな地域の魅力が生まれました。まさに共創の事例だと思います。
未来を共に創る
共創の担い手は地域住民だけではなく、企業の皆さんも大切なパートナーです。
5月29日には、昨年度に多額のご寄付をいただいた40社を超える寄付者の皆さんをお招きし、「掛川市感謝の集い」を開催しました。総額5,000万円を超えるご寄付への感謝をお伝えし、ふるさと納税返礼品の試食や掛川茶の呈茶を通じて、新たな連携や共創の可能性について意見交換しました。
人口減少や人手不足は、多くの地域が直面している課題です。しかし、掛川市の人口減少率は、唯一人口が増加している長泉町を除けば、県内35市町で最も低い水準です。今後は空き家活用をさらに進め、移住希望者の受け皿を増やしていきます。
人口減少が避けられない時代だとしても、地域の魅力や可能性まで減るわけではありません。協働の文化を土台に、市民、地域、企業、行政が力を合わせる共創の輪を広げ、「かけがわ未来共創ビジョン2035」の実現に向けて取り組んでまいります。

