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令和5年9月定例会行政報告

2024年2月19日更新

市議会9月定例会の開会に際し、行政報告を申し上げます。

国際姉妹都市との交流について

 はじめに、「国際姉妹都市との交流」について、申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症拡大などの影響により、しばらくの間休止していた国際姉妹
都市との対面交流が、本年度から再開しております。
 4月の韓国横城郡の郡守、議長ら7名の9年ぶりの掛川市訪問をはじめとして、6月に
はアメリカ・オレゴン州ユージン市の友人学園の児童生徒ら14名が、7月にはアメリカ・
ニューヨーク州コーニング市の学生ら4名が、同じく7月に、韓国・大邱韓醫(テグハニ)
大学からも学生ら29名の訪問団が掛川市を訪れ、掛川の文化に触れ、市民との交流を行
いました。
 今後は、経済産業分野にも繋げるため、多方面で幅広い交流を進めるほか、市民が異文
化体験を通じて、国際的な感性を養い、国際人として活躍できる人材が育成されるなど、
多文化共生社会の実現が図られるよう、友好交流を一層深めていきたいと考えております。

小中学校再編の進捗状況について

 次に、「小中学校再編の進捗状況」について、申し上げます。
 学校再編計画につきましては、8月25日に開催した教育委員会定例会におきまして、
教育委員の皆様に御承認いただき、計画が確定したところであります。
 今後は、この計画に基づき、着手順位が1番となっている原野谷中学校区の小中一貫校
整備に向けた検討をスタートいたします。地域住民と保護者の代表、学校関係者等を委員
とし、さらに有識者を迎えた検討委員会において、対話を重視しながら、地域にふさわし
い学校像を検討し、市内初となる小中一貫校の基本構想を策定してまいります。

松ヶ岡(旧山﨑家住宅)主屋の修復工事完了について

 次に、「松ヶ岡(旧山﨑家住宅)主屋(おもや)の修復工事完了」について、申し上げ
ます。
 貴重な文化財建造物である松ヶ岡を、後世に永く伝えていくため、令和2年度から大規
模な修復工事を進めております。
 これまでの工事では、屋根瓦の葺き替えや傷んだ木部の修理、建物の傾きの修正などが
行われ、令和5年6月末に主屋部分の工事が完了いたしました。
 7月22日には公開日を設け、130人の方に、往時の姿に復元した主屋をご見学いた
だきました。現在は長屋門や米蔵の修復工事が進められており、令和6年度末には完了す
る予定であります。
 令和7年度からは、松ヶ岡に掲げられている扁額(へんがく)の「以善堂」(いぜんどう)
「善い行いをする人が集まり、善い行いをする人を育てる所」という言葉を基本理念とし、
人材育成、教育の場、市内外の多くの方が集い、交流する場として活用してまいります。
 松ヶ岡の歴史的価値を踏まえて大いに活用することで、貴重な文化財を永く保存しつつ、
将来を担う様々な分野の人材を育て、市民の誇りや愛着心の醸成も推進してまいります。

新型コロナワクチン秋開始接種について

 次に、「新型コロナワクチン秋開始接種」について、申し上げます。
 9月20日から、すべての年齢の方を対象とした「秋開始接種」が始まります。掛川市
では、お手元に接種券のない方に対して、9月中旬から順次、接種券を発送する予定であ
ります。ワクチン接種を希望する方につきましては、市内医療機関での個別接種、または
徳育・大東・大須賀の市内3会場で実施する集団接種にご予約いただき、無料でワクチン
接種を受けられます。
 また、コールセンター業務におきましては、4月に委託業者による過大請求が発覚した
ため、掛川市として刑事告訴を行い、8月をもって本業者との契約を終了することを予定
しております。しかし、ワクチン接種は継続的に実施しておりますので、市民の皆様、ま
た医療機関の皆様に、引き続き、滞りなく、ワクチン接種を進めていただけますよう、接
種体制をしっかりと整えて、9月からの「秋開始接種」を実施してまいります。

新たな廃棄物処理施設の建設に向けた進捗状況について

 次に、「新たな廃棄物処理施設の建設に向けた進捗状況」について、申し上げます。
 新施設の整備に向けては、昨年、専門家による検討委員会や市民対話集会を開催し、こ
れらを踏まえて決定した整備方針に基づき、掛川市・菊川市衛生施設組合において、新施
設の整備計画を策定しております。
 また、先月23日には、地元満水区と衛生施設組合との間で、「一般廃棄物のみを処理
する施設とすること」、「可燃物処理施設の規模は、日量120トンとすること」などを
明記した「新廃棄物処理施設建設基本協定」を締結いたしました。
 今後は、令和12年度の供用開始を目標に、安全安心で、安定的な新施設の建設に向け、
地元の皆様と連携しながら、様々な準備を進めてまいります。

消防団の再編基本計画策定について

 次に、消防団の再編基本計画策定について、申し上げます。
 全国的な人口減少などに伴い団員確保が難しい状況のなか、地域防災力の要である消防
団を維持するため、令和4年度に消防団再編検討委員会にて検討を重ね、本年度7月の理
事区長会において、3つの課題「団員定数」、「方面、分団などの組織」、「施設・車両
配備」について報告させていただきました。
 8月末からは実効性のある再編基本計画を策定するため、順次各地域にて説明会を開催
し、ご意見をいただきながら持続可能な組織づくりを進めてまいります。

22世紀の丘公園たまり~な屋内遊び場等整備事業について

 次に、「22世紀の丘公園たまり~な屋内遊び場等整備事業」について、申し上げます。
 利用者等へのアンケート調査、ワークショップ、民間事業者との意見交換などを行いな
がら、昨年度策定した再整備基本計画に基づき、老朽化した屋内プール及び温浴施設を、
子ども達の屋内遊び場とする再整備を行ってまいります。
 整備手法としては、民間ノウハウを活かした整備・運営を行うため、掛川市初となる
DBO方式を採用することとしております。
 本年10月の事業者公募に向けて準備を進めており、来年2月に優先交渉権者を決定す
る予定であります。令和7年度冬ごろまでのリニューアルオープンを目指し、官民協働に
よる魅力ある施設づくりを進めてまいります。

森の都ならここの里の民間譲渡について

 次に、「森の都ならここの里の民間譲渡」について、申し上げます。
 近年の、大きな社会変化に臨機応変に対応し、中山間地域の振興にこれまで以上に寄与
する施設とするため、公募型プロポーザルによる民間譲渡の手続きを進めております。
 これまで原泉地区との意見交換や民間事業者に対する市場調査を実施し、公募条件を取
りまとめ、7月24日から公募を開始いたしました。
 公募申請の前に任意の提出を求めた「参加意向確認書」については、民間事業者8社か
ら提出があり、今後、企画提案書の受付を行い、9月下旬には選定委員会を開催し、公募
結果の公表を行う予定であります。
 なお、民間事業者への施設の引き渡しは令和6年4月1日を見込んでおります。

高校生・市民チャレンジ公募事業について

 次に、「高校生・市民チャレンジ公募事業」について、申し上げます。
 本事業は、多様な主体による豊かな地域づくりや、市民が様々なことにチャレンジする
ことを応援し、まちづくり活動に積極的に取り組める機運の醸成を図ることを目的として、
高校生や市民の皆さまから様々なチャレンジを募集し、支援する事業であります。
 本年度は、高校生チャレンジで4件、市民チャレンジで4件の提案事業を採択いたしま
した。
 新設した高校生チャレンジでは、空き店舗を活用した高校生の居場所づくりや、新たな
キャンプ用品の開発による掛川市の魅力発信、アートイベントでの英会話によるガイドツ
アーの企画、車いすとゴミ拾いを融合させたスポーツ「車いすスポGOMI」の実施など、
高校生ならではの新しい視点での事業が提案されております。
 各事業の実施状況については、掛川市ホームページをはじめ、SNS等で積極的に発信
してまいります。

令和5年度協働によるまちづくり地区集会について

 最後に、「令和5年度協働によるまちづくり地区集会」について、申し上げます。
 地区集会は、地域と行政が共に将来像や地域の課題、掛川市の施策等について対話する
ことにより、市民主体によるまちづくりの更なる発展を図るため開催しております。
 本年度は、8月2日の葛ヶ丘地区を皮切りに、11月末まで、全28会場で行ってまい
ります。
 市内共通テーマとして、「持続可能な自治区運営」を設定し、各地区における取組み事
例の発表や、昨年度区長会連合会で実施したアンケート調査の結果を基に、現状や課題を
地区と行政が共有し、改善に向けた取り組みを進めてまいります。
 また、地区自由テーマとして、各地区より提案いただいた地区の課題や市政へのご意見
について、地区の皆様との対話を深め、来年度施策へ反映するよう努めてまいります。

以上、行政報告とさせていただきます。

令和5年8月29日

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