水道料金は、水源の状況、水道施設の維持管理費・整備費など、経営条件の違いにより、市町村で格差があります。これは、水道事業が独立採算を基本にしていることによります。
掛川市の水道料金は、ほぼ全国水準です。しかし県内平均と比較すると、やや高額となります。これは、県内にわき水や豊富な自己水源を持つ自治体が複数あることや、以下のような理由のためです。
掛川市の水道料金が県内平均と比べ、やや高めとなる理由
- 自己水源が不足しているため、水道事業費用に占める大井川からの受水費(大井川広域水道からの水道水の購入費)の割合が大きく、令和5年度では総配水量の約9割が大井川からの水で、受水費(税抜年間11.3億円)は水道事業費用の約42%を占めること。
- 掛川区域の水道の創設は大正9年であり、県内では熱海市に次いで古いため、老朽化した水道施設の修繕、水道管の布設替えなどに大きな費用を要すること。
- 給水区域が広いため、市内の道路に埋設されている水道管の総延長は約1,063キロメートル。これは、新幹線で掛川駅から北海道の函館北斗駅までの距離に相当するほど長く、投資効率が人口集積都市に比べて悪いこと。
月に20立方メートルを家庭で使用した場合の水道料金(消費税込)
・全国平均 3,342.9円
・静岡県平均 2,542.2円
・掛川市 3,299円
※出典『水道料金表(令和5年4月1日現在)』(公益社団法人 日本水道協会)
水道利用についてのお願い
掛川市の水道事業は、古くから水資源の確保に苦労してきました。しかし、現在では年間を通して断水することもなく、安全で安定した給水がなされています。
水源である、大井川の恵みに深く感謝し、水道水は大切に利用しましょう。