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掛川市地域公共交通計画(2024-2028年度)

2024年3月15日更新

掛川市地域公共交通計画策定の背景と目的

掛川市では平成29年度に掛川市地域公共交通網形成計画を策定し、地域公共交通の確保に努めてきましたが、自家用車に過度に依存したライフスタイルが定着したことや人口減少の影響等を受け、鉄道や路線バス、タクシー等の公共交通の利用者数は減少傾向にあります。利用者数の減少は運賃収入の減少に直結し、運賃収入の減少は事業の経営環境にも大きな影響を及ぼすため、路線の廃止や縮小等のサービス低下を招きます。サービスが低下すると、利用者が求めるサービスレベルと実際のサービスレベルとの乖離が大きくなり、このことが更なる利用者減少につながるという悪循環から抜け出せずにいます。
このように、公共交通事業者の経営環境はもとより厳しい状況にあった中で、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や経済活動の停滞により、事業の存続自体が危ぶまれる状況となっています。なお、ポストコロナ時代においても、「新たな生活様式」の定着や価値観の多様化等により、公共交通の利用者数はコロナ禍前の水準まで回復しないことが懸念されています。
一方で、超高齢化社会へ本格的に突入し、今後、運転免許証の返納等により自動車を運転できない高齢者等が急激に増加することが見込まれており、このような方々が不自由なく日常生活を送るための移動手段(生活の足)として、また、SDGs(持続可能な開発目標)や脱炭素社会等の社会的な要請に対しても、公共交通が果たすべき役割はますます大きなものとなっています。
現在市内には、JR東海道本線や天竜浜名湖鉄道に加え、民間路線バス、自主運行バス、デマンド型乗合タクシーや生活支援車(自家用有償旅客運送)など様々な交通手段が市内全域をカバーしていますが、バス停まで遠いなど、移動に困っている方は高齢者を中心に多くいる状況にあります。
このような現状を踏まえ、「掛川市地域公共交通計画」は、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(平成19年法律第59号)」に基づき策定し、市民ニーズに対応した、持続可能かつ効果的、効率的な交通体系の構築を図るための計画とすることを目的としています。

掛川市地域公共交通計画(2024-2028年度)

計画の区域

掛川市全域

計画の期間

令和6年度~令和10年度(2024年度~2028年度)

参考資料(前計画)

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