総合トップ産業・仕事農業・林業掛川市の農業掛川市農業振興ビジョン
総合トップ新着情報お知らせ掛川市農業振興ビジョン

掛川市農業振興ビジョン

2023年4月3日更新

(令和4年度に目標値の達成状況を確認するとともに、上位関連計画や社会情勢の変化等に対応するため計画の見直しを行いました。)

近年の農業をとりまく情勢は、輸入農産物の増加や農産物価格の低迷、農業従事者の高齢化、後継者不足などによる荒廃農地の増加、有害鳥獣被害など様々な問題に直面し、年々厳しさを増しています。

農業・農村は、食料の安定供給のほか、国土・自然環境の保全、水源のかん養、良好な景観の形成、文化の伝承といった多面的な機能を有しており、これらの機能が十分に発揮されるためには、農業と農村の振興、持続的な発展が必要です。

このため、本市農業・農村の目指す方向、振興方針等、将来像を明確化し、農業振興施策を総合的、計画的に推進するための基本指針である掛川市農業振興ビジョンを策定しました。

概要

基本方針

「食料・農業・農村基本法」の基本理念「食料の安定供給の確保」「多面的機能の発揮」「農業の持続的な発展及び農村の振興」を踏まえ、「食料」「農業」「農村」を体系の柱に位置付け、施策の展開を図ります。

計画期間

平成29年度から令和8年度
中間年である令和4年度に社会経済情勢の変化等を踏まえた点検・見直しを実施しました。

茶畑

直売所の様子

施策展開の基本的な方向と施策区分

食料

食料は市民のいのちやくらしを支える源であり、健康な社会生活を送る上で必要不可欠なものです。
市民は安全安心な農産物の供給を求めており、農業は、常に市民に信頼される高品質で安全性の高い食料の安定供給に努めていかなければなりません。
消費者の視点を重視し、環境との調和に配慮しつつ、生産、流通、販売の全ての段階において安全性が確保される体制の整備が必要です。
このため、基本方向の一つ目に「市民の健康を支える安全・安心な食料の安定的供給」を掲げ、以下の施策区分を展開します。

  • 施策区分1
    消費者に信頼される食料の供給
    「消費者目線の食の安全性確保の取組と環境に配慮した農業の推進」
  • 施策区分2
    地域に密着した食文化の形成
    「地域の食文化を生かした食農教育の推進と市内農産物の地域内消費の促進」

農業

農業は、食料の生産、供給という基本的な役割のほか、さまざまな機能を持ち、人々に多くの価値をもたらすことができる産業です。
農業を職業として選択される産業とするためには、消費者視点によるマーケティングに基づき儲かる農業経営を行う農業者の育成が必要です。
併せて生産を支えるICTなどの先進技術の普及促進や基盤整備、施設の長寿命化の取組を進める必要があります。
このため、基本方向の二つ目に「健全で発展性の高い魅力ある農業経営の確立」を掲げ、以下の施策区分を展開します。

  • 施策区分3
    ICT等活用した儲かる農業の確立
    「魅力ある農業経営の推進と健康機能等を活用した販路の拡大」
  • 施策区分4
    地域を支える担い手の確保
    「地域の特性に合わせた担い手の確保と地域一体となった人材育成の推進」
  • 施策区分5
    活力ある生産環境の整備
    「地域農業を支える生産基盤の整備と安全で快適な農村環境の確保」

トマト栽培の様子

いちご栽培の様子

農村

農村は、農業者を含めた地域住民の生活の場であり、農業の持続的な発展の基盤です。
農業、農村は食料を供給する役割だけでなく、国土の保全、水源涵養、景観の形成などさまざまな役割を担っており、この多面的な機能を発揮できるよう、地域の協働により農村環境の保全を図っていかなければなりません。
また近年、農業、農村が再認識されつつあり、田園回帰の流れを踏まえた都市と農村の共生、対流による農村の活性化が求められています。
このため、基本方向の三つ目に「豊かで活力ある農村の創造と農業・農村の多面的機能の発揮」を掲げ、以下の施策区分を展開します。

  • 施策区分6
    活力ある農村社会の形成
    「多様な主体の連携によるコミュニティ強化と幅広い地域交流による農村の活性化」
  • 施策区分7
    豊かな農村環境の創造
    「協働による地域資源の保全と農村地域の豊かな自然活力の発揮」

ダウンロード

カテゴリー