平成28年9月20日、掛川市とイタリア共和国ペーザロ市の姉妹都市提携調印式が行われ、両市は姉妹都市として新たな一歩を踏み出すこととなりました。
音楽家ジョアキーノ・ロッシーニの生誕地として有名なペーザロ市とは、掛川市におけるロッシーニ歌劇場管弦楽団によるコンサート開催やミラノ万博での会談等を通じて関係を深めており、今後も文化面を基盤に産業、観光等の分野においても発展的な交流が期待されます。
(注)本文、写真の役職等は、全て当時のものです。
調印後、握手を交わすペーザロ市マッテーオ・リッチ市長(右)と掛川市松井三郎市長
また、調印式に際して、ヤマハ・モトグランプリで活躍しており、ペーザロ市にとっては地元の英雄とも言うべきヴァレンティーノ・ロッシ選手から、日本語の字幕付きメッセージをいただきました。
リッチ市長はロッシ選手のサイン入りキャップを松井市長に贈呈し、「緑茶や音楽以外にも掛川とのつながりを感じる」と述べました。
なお、掛川市からは今回の姉妹都市提携を記念した木製のプレートと羽子板をお渡ししました。
ロッシ選手からのメッセージ
ロッシ選手直筆サインキャップをいただきました
ロッシーニ管弦楽団の演奏
調印式参加者
ペーザロ市について
ペーザロ市は、イタリア中部のアドリア海に面した人口約95,000人の都市です。気温は各月平均で掛川市より4度ほど低く、降水量は掛川市の40%程度です。
街中には優雅な自然が広がり、伝統文化を感じられる家屋が並び、前述の音楽分野にとどまらず自然や食文化においても充実しています。
ペーザロ市内の様子
ペーザロ市内の様子
特産品「マヨリカ陶器」
今後の方針を協議
ペーザロ市訪問団派遣 11月14日から20日(2018年)
11月14日から20日までの7日間、鈴木理事兼企画政策部長を団長とする訪問団10人がペーザロ市を訪れました。
今年はペーザロ市出身の著名な音楽家ジョアキーノ・ロッシーニ没後150周年の節目となる年であり、姉妹都市提携締結後の訪問団派遣は初となります。
また、観光、文化、産業等さまざまな分野での民間交流を充実させるため、両市の文化・観光等の情報を発信するサテライトやアンテナショップなどの拠点設置について協議を行いました。
ロッシーニ歌劇場の内部です
ヴィミニ副市長(写真中央)と
現地ショップに掛川茶スティックを置いていただきました
現地学校(画像一部加工済み)
高校生による姉妹都市交流メニュー発表会(平成30年度掛川市市民活動推進事業)
12月22日、掛川城そばのイタリアンレストラン「ペーザロ」において、高校生による姉妹都市交流メニュー発表会が開催されました。
掛川西高校の食物研究部生徒37人とフードデザインの選択授業受講生が開発を行い、当日は2品を発表しました。
続いて行われた試食会では、会場に訪れた一般の方々に発表されたばかりのメニューが振る舞われ、予想をはるかに超えるペースで試食が進みました。
発表されたメニューは、今後レストランのメニューに加えられる予定です。
考案段階の調理の様子
当日調理の様子
試食用に
多くの方にご来場いただきました
(注)静岡新聞社編集局調査部許諾済み