(注)静岡県では、法定検査未受検者に対して啓発を行っております。また、指定検査機関である一般財団法人静岡県生活科学検査センターによる受検案内送付及び電話での呼び掛けを行っております。
未受検者の方は、御承知くださるとともに、受検申込みをお願いします。
【法定検査のお申込み、お問い合わせ先】
(指定検査機関)
名称:一般財団法人静岡県生活科学検査センター
担当:施設検査部 検査推進課
住所:焼津市塩津1番1
電話番号:054-621-5863
【浄化槽の維持管理に関するお問い合わせ先】
担当:静岡県西部健康福祉センター環境課
住所:磐田市見付3599-4
電話番号:0538-37-2250
合併浄化槽とは
家庭から出る「生活排水」の全てを浄化し、川や道路側溝に流すことのできるスグレものです。設置は地形の影響をあまり受けずに可能であり、要する時間は極めて短く投資効果がすぐに現れます。
性能はBOD除去率90%以上、放流水1リットルあたりのBOD20ミリグラム以下で、下水処理場の二次処理と同程度の処理が可能です。
単独浄化槽とは
水洗トイレの汚水のみを処理する装置です。この浄化槽を設置している家庭は生活雑排水を未処理のまま河川に流しているので、川や海が汚れる原因となっており、「合併浄化槽」への転換が求められています。
(注)平成13年の建築基準法改正により単独浄化槽の新規設置はできなくなりました。
合併浄化槽と単独浄化槽のちがい
1人1日当たりの生活排水の汚濁物質量(BOD量)は40グラムと言われています。そのうち、トイレからの汚れが13グラム、台所・風呂・洗濯など生活雑排水の汚れが27グラムです。
合併浄化槽について
合併浄化槽の性能は、BOD除去率90%以上なので、トイレと生活雑排水を合わせた40グラムがわずか4グラムに減ります。
単独浄化槽について
一方、単独浄化槽はトイレの汚水だけを処理する浄化槽なので、生活雑排水は未処理もまま放流されています。単独浄化槽の性能はBOD除去率65%以上なので、トイレの汚れが13グラムから5グラムに減ります。しかし、生活雑排水の汚れはそのままなので27グラム、合わせると32グラムにもなってしまいます。40グラムが32グラムにしか減らないので、実質的なBOD除去率はたったの20%ということになります。
このことからも、合併浄化槽の浄化能力が優れていることが分かります。
用語の説明
生活雑排水
生活排水のうち、し尿以外のもの(台所・洗濯・風呂などの排水)をさします。
BOD
水の汚れの度合いを示す代表的な指標です。
水の汚れは、水中の微生物から見ると栄養分であり、微生物が活動するには、栄養分と酸素を必要とします。BODは微生物が水の汚れを分解するときに使う酸素の量を表し、値が高いと、栄養分=(イコール)汚れが多いことを意味します。川や海、湖沼などで水中の酸素が使われて少なくなってしまうと、悪臭の発生や魚の大量窒息死などの問題が発生します。