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地域健康医療支援センター「ふくしあ」

2016年11月22日更新

地域健康医療支援センター「ふくしあ」について

厚生労働大臣優秀賞を受賞!!

ふくしあの活動が「第4回健康寿命をのばそう!アワード<介護予防・高齢者生活支援分野>」 において、自治体部門では最高位となる厚生労働大臣優秀賞を受賞しました!

受賞の概要は「健康寿命をのばそう!アワード授賞」をご覧ください。

「ふくしあ」の概要

掛川市では、「希望が見えるまち」、「誰もが住みたくなるまち」を目指し、平成25年5月の中東遠総合医療センターの開院、旧病院跡地を活用した「希望の丘」プランの推進とともに、多くの住民の願いでもある住み慣れた地域で安心して最期まで暮らしていけるように支援するために地域健康医療支援センター「ふくしあ」を市内5カ所に設置しています。
平成22年10月1日に「東部ふくしあ」、平成23年10月3日に「南部大須賀ふくしあ」、平成24年2月1日に「南部大東ふくしあ」、平成25年12月2日に「西部ふくしあ」、平成27年4月1日に「中部ふくしあ」をそれぞれ開所しました。

「ふくしあ」は、「在宅医療支援」、「在宅介護支援」、「生活支援」、「予防支援」を柱に医療、保健、福祉、介護を多職種連携により総合支援をおこなう地域拠点です。

「ふくしあ」支援の4つの柱

  1. 在宅医療支援
    • 訪看
      • 看護師・PT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)
  2. 生活支援
    • 社協
      • CSW(地域福祉相談員)
  3. 予防支援
    • 行政
      • 所長・保健師・事務職
  4. 在宅介護支援
    • 包括
      • 保健師等・社会福祉士・主任ケアマネ

「ふくしあ」の5つの特長

  1. 執務室のワンフロア化
  2. 迅速な多職種連携
  3. アウトリーチの重視
  4. 垣根のない支援
  5. 予防的な視点を重視

ふくしあ支援の4つの柱と5つの特長を表わした画像

「ふくしあ」では医療・保健・福祉・介護の在宅支援の地域拠点として専門職を配置し、次の方法により、総合的な相談、支援をすることを目指しています。

  1. 医療、保健、福祉、介護に関する受付や相談対応、情報提供できる在宅支援窓口を地域に開設すること。
  2. 各ケース情報を多職種間で共有し、総合的な在宅援助を行うこと。
  3. 地域包括支援センターが様々な相談に応じ、高齢者やその家族を支援すること。
  4. 医師会のチームを核として、往診することによる地域在宅医療を推進すること。
  5. 医師、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所の連携により、主治医の指示が受けやすくなるなど、利用者にとっての総合的なマネージメントを迅速に行い、地域包括ケアを目指すこと。
  6. 保健師による予防活動を重視した健康づくりに力を入れること。
  7. 社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカーの配置により、地区福祉協議会を支援し地域福祉やボランティア活動の充実を図ること。
  8. 自殺予防対策委員会や関連機関と連携して相談体制の強化に取り組むこと。

「ふくしあ」の特長

  1. 執務室のワンフロア化
    • 多職種連携を促進するために
  2. 多職種連携
    • 医療・保健・福祉・介護の多種類連携により対象者だけでなく家族全体を支援できるように

      訪看(看護師・理学療法士・言語聴覚士)
      社協(コミュニティソーシャルワーカー)
      行政(所長・保健師・事務職)
      包括(保健師等・社会福祉士・主任ケアマネジャー)

  3. アウトリーチの重視
    • 必要な人に支援が届くように
  4. 垣根のない支援
    • 各課(医療・保健・福祉・介護・子育て)と連携により制度の隙間を埋める総合支援
      地域において行政のフォーマルなサービスと地域の力を生かしたインフォーマルなサービスをミックスした支援
  5. 予防的な視点の重視(支援のポイントを前へ)
    • 地域や関係機関と連携して想起に情報キャッチ
    • 専門職連携による総合支援体制で対応
      金銭問題、家庭問題、健康問題、就労問題、住居問題

地域において行政のフォーマルなサービスと地域の力を生かしたインフォーマルなサービスをミックスした支援

ふくしあの特長は5つあります。

1つ目が専門職による多職種連携です。
ふくしあの入所4団体には、多くの専門職が携わっています。
通常はそれぞれの団体が個別に業務を行い必要に応じて連携を図っています。
多職種が連携を図って支援することで、支援の幅が広がり、的確な支援に繋がります。

2つ目が執務室のワンフロア化により多職種連携の促進です。
「ふくしあ」は執務スペースのワンフロア化による迅速な総合支援のために、入所4団体の執務スペースが1つの部屋となっており、訪問から帰ってくれば、執務室内ですぐに多職種連携の打合せをすることが可能な体制となっております。
これにより問題となっている対象者を一人だけでなく、家族全体に広げ、役割分担をして、支援ができるようになりました。

3つ目がアウトリーチと言われる外に出て行く活動です。
支援が必要な時に自力で相談ができる人は何らかの支援が受けられています。しかし、地域には相談にこれない人や相談をする力の無い人がいます。
地域との連携によりこのような情報をキャッチしたときに、訪問をして相談を受ける、アウトリーチを活かした活動をしています。

4つ目が垣根のない支援です。
支援対象は高齢者だけでなく、子どもや障害のある人、また医療や介護が必要な人等、年齢や状態で垣根ができないよう支援をしています。
ふくしあは、縦割り意識を変え、行政各課や多くの関係機関と連携を図りながら、地域と協力して、制度の隙間で困っている方々にも支援をしています。
そして、行政のフォーマルなサービスと地域のインフォーマルなサービスをミックスして支援をおこなっています。

5つ目が予防視点を重視した支援です。
生活を取り巻く問題は多種多様なものがあり、それらは時間の経過とともに複雑に絡み合い、難しい問題となっていきます。
ふくしあの支援は、複雑に絡み合ったケースに対して異業種間多職種連携により総合的な支援をおこなっていくものです。
しかし、実際には問題が表面化したときには、長期入院や施設入所、経済面では生活保護以外には、手の出しようが無い場合があることも多々あります。
そこでふくしあの支援ポイントとして、もう1つ大切にしているものが、地域や病院などの関係機関からの情報発信を早期に受け止め、問題が重症化する前に、支援体制に繋げることです。このように、健康面だけでなく、生活面に関しても予防的視点からの取り組みを大切にしています。

「ふくしあ」構成団体

ふくしあの基本的な構成団体は総合相談、各種制度運用、全体のコーディネートの役割を持つ行政、高齢者の総合支援をおこなう地域包括支援センター、地域の育成や見守りネットワークの構築をおこなっている社会福祉協議会、在宅医療を支える訪問看護ステーションの4団体です。
様々な専門職が5つのふくしあで活動していて、官民併せて約100名のスタッフとなります。これだけの専門職を行政が直営でおこない、維持することはなかなか困難なことです。
ふくしあは、民間のノウハウと行政の力を合わせて活動していく半官半民の総合力だとも言えます。

また、掛川市は山間地、都市部、海岸部と変化に富んでいます。
同じ市の中でもそれぞれ特性があり、地域の中の資源にも差があります。対象エリアの特徴を踏まえ、各ふくしあがそれぞれできる形を展開していくというのがふくしあ設置の方向性です。

地域健康医療支援センターの愛称「ふくしあ」について

ピンク色の花びらで釣鐘のように下向きに咲くフクシアの花
中嶋裕子さんの作品(掛川市)

  1. 医療・保健・福祉・介護の4要素を大枠で福祉(ふくし)と捉え、総合的に含む意味から、all(総て)の「a」を採り「あ」を繋げました。
  2. 「ふくしあ」は、「ふく(福)」+「しあ(幸)(しあわせ)」を表します。
  3. 「ふくしあ」は花の名でもあり、花言葉は「あたたかい心」。介護等を要するかたへの家族の暖かい思いやりの気持ちや各家庭の福祉全般を気遣う市(行政)の暖かい気持ち(施策)などとも関連付けました。

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