令和元年12月、文部科学省から「GIGAスクール構想」が示されたように、Society5.0時代を生きる子どもたちにとって、鉛筆やノートに並ぶマストアイテムであるPC端末について、「令和の学びのスタンダード」として小中学校における一人一台端末の整備が決定しました。
掛川市でもこれを受けて、ハード面では、「校内ネットワークの回線増強」「GIGAスクールネットワークの構築」「一人一台端末の整備」などを行い、ソフト面では、「指導主事による支援訪問の実施」「研修会の実施」「GIGA班によるサポート対応」「ICT支援員の派遣」などを行っております。
また、掛川市での取り組みとして「かけがわ型GIGAスクール構想」を推進し、すべての子どもたちの可能性を引き出す「個別最適な学び・協働的な学び」「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指していきます。
GIGAスクール構想の進捗状況(令和6年10月31日時点)
校内ネットワーク回線 |
・市内31校回線増強及びGIGAスクールネットワーク構築完了 (令和2年度に完了) |
端末など |
・iPad…10,600台 ・AppleTV…400台 ・充電保管庫…379台 ・モバイルルータ(回線付)…1,200台 (令和2年度に完了) |
サポート体制 |
・各種研修 ・GIGA班による対応 ・指導主事による支援訪問 ・保守業者による対応 ・ICT支援員(令和5年度まで) ・ICTサポートヘルプデスク(令和6年度から) (随時) |
GIGA班による初期支援について
掛川市では、GIGAスクール構想の初期支援として、掛川市教育委員会 学校教育課内に、指導主事、市職員などから構成する「GIGA班」を設置し、円滑なサポートができるようにさまざまな取り組みをしてきました。
その中から、いくつか取り組みを御紹介します。
取り組み例 |
説明 |
GIGAスクールポータルサイト |
市内小中学校に在籍する教員向けにポータルサイトを創り、GIGAスクール構想に関するさまざまな情報発信をしています。
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各種オンライン申請 |
GIGAスクール構想に関連する各種申請について、オンライン化を進めています。
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健康観察アプリ |
GIGA班の職員が、要望のあった学校向けに、健康観察アプリを創作しました。 これにより、朝の電話連絡や情報伝達などの負担が減り、校務のDX化につながっています。
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出欠席連絡アプリ |
GIGA班の職員が、要望のあった学校向けに、出席連絡アプリを創作しました。 これにより、朝の電話連絡や情報伝達などの負担が減り、校務のDX化につながっています。
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こころの相談ノート |
GIGA班の職員が、一人一台端末を使った悩み相談アプリを創作しました。 これにより、「勉強のこと」「おうちのこと」「いじめのこと」「からだのこと」「そのほかのこと」といった悩みを手元にある一人一台端末から気軽に相談することができます。
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指導主事によるGIGA支援訪問 |
指導主事による学校への支援訪問を通して、教員の視点から、ICTを活用したより良い授業づくりを支援しています。また、「GIGA支援訪問通信」を作成し、その中で、参考となる実践を紹介していきます。
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GIGA通信 |
GIGA班の職員が、学校現場の教員にとって、少しでもICTを身近に感じてもらえるよう、「GIGA通信」を作成し、さまざまな情報を工夫しながら発信しています。
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障害対応・サポート対応 |
GIGA班の職員がシステムを創作し、学校からの依頼や障害報告などについて、日々記録を取りながら、情報共有しています。
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年次更新 |
一人一台端末や各種アカウントなどの年次更新作業について、GIGA班でマニュアルを作成し、学校と連携して進めています。
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用語説明
▶GIGA…
「Global and Innovation Gateway for All」の略。
▶Society5.0…
狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(Society2.0)、工業社会(Society3.0)、情報社会(Society4.0)に続く新たな社会のことで、IoTですべての人とモノがつながり、さまざまな知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで課題を解決していく社会。
▶ICT…
「Information and Communication Technology」の略。