令和元年9月定例会行政報告

2019年9月2日更新

市議会9月定例会の開会に際し、行政報告を申し上げます。

第2次掛川市総合計画の改定について

はじめに、第2次掛川市総合計画の改定について、申し上げます。
新しい令和の時代となり、少子高齢化が加速し、技術革新が進む中で、第2次掛川市総合計画の改定は、将来の社会情勢の大きな変化に対応できる内容とする必要があると考えています。
改定作業を進めるに当たり、総合計画審議会では有識者の皆様、市民委員会では市内各高校から生徒が参画するなど、幅広く意見をいただきながら進めています。
さらに、「将来ビジョン検討会」を新たに立ち上げ、20年後の掛川市の状況を想像し、新しい令和の時代にふさわしいビジョンを検討する取組を始めました。
今後、掛川市の将来像を描いた上で、先月策定した人生100年時代構想なども踏まえ、まちづくりの新たな指針となる総合計画の改定を進めてまいります。

公共施設再配置方針の策定について

次に、公共施設再配置方針の策定について、申し上げます。
公共施設マネジメントの推進については、これまで施設の利用状況やコストを記載した公共施設カルテの整理等、各施設の詳細情報の収集や、評価手法の検討を進めてきました。
今回、公共施設の使用の安全・安心を確保しつつ、サービスを最適で持続可能なものとするため、縮減目標や再配置の方向性を示す「公共施設再配置方針」を策定いたしました。
10月以降、この方針などの説明を各中学校区単位で行い、市民の理解促進と意見収集に努めるとともに、この方針に基づいて、老朽化した施設や機能と利用圏域の重複する施設等の複合化、多機能化、統廃合等の検討を進め、来年の秋を目途に「公共施設再配置計画」を策定してまいります。

「広報かけがわ」の多言語化の取組について

次に、「広報かけがわ」の多言語化の取組について、申し上げます。
広報かけがわの外国語版については、これまで紙のポルトガル語版を発行し対応してきましたが、9月号からスマートフォンやタブレットでいつでも気軽に読むことができる、無料アプリ「カタログポケット」を活用し、多言語化の取組を始めることといたしました。
新サービスは、自動翻訳機能により、英語、ポルトガル語、中国語、韓国語などの10か国語に対応したデジタルブックを閲覧できるもので、翻訳文の音声読み上げ機能も備わっています。
外国人市民に市政情報をしっかりと届けることは、近年の外国人の増加や多国籍化によって、ますます重要となっています。このような取組を積み重ね、真の多文化共生社会の実現を目指してまいります。

U40-KAKEGAWAミーティングについて

次に、U40-KAKEGAWAミーティングについて、申し上げます。
掛川市では、若い働く世代、子育て世代、学生などから、意見や提案などを聴くことで、若い世代のニーズを把握し、市政へ反映していくことを目的に、40歳未満の市民からなる新しい会議「U40-KAKEGAWAミーティング」を立ち上げることといたしました。
ミーティングのメンバーは、市民公募と企業や団体の推薦からの合わせて10人。活動は年2回のミーティングのほか、スマホアプリなどを活用して、従来の会議形式にとらわれない運営も行い、柔軟に掛川市への意見を取り込んでいきたいと考えています。
第1回目のミーティングは、明日3日に竹の丸で開催し、未来の掛川市についての意見交換などを予定しています。
若い世代の方々にまちづくりへの夢や希望を語ってもらい、ニーズを把握するとともに、まちづくりの参加や掛川市の進める協働のまちづくりの担い手が増えることを期待するものです。

子育て施策の進捗状況について

次に、子育て施策の進捗状況について、申し上げます。
来年4月に向けての子育て施設の整備については、先月23日に「みなみさいごうのぞみ保育園」の新築工事安全祈願祭が行われたほか、大東大須賀区域認定こども園化の一環として5月に着工した「ちはまこども園」では、現在、鉄骨の組立が始まり、順調に工事が進んでいます。
また、7月には、大坂地区で初となる子育て支援センター「わいわいランドおおさか」が、おおさかこども園内に開園しました。地域の未就園児の親子が安心して学ぶことができ、育児相談など様々な子育て支援を行う場として、おおさかこども園とともに、地区における未就学児支援の拠点になるものと期待しております。
子育て支援は、掛川市の最重要施策の一つであります。
引き続き、待機児童対策として施設整備や企業主導型保育の推進、保育士確保を図るとともに、家庭や地域の子育て力向上の取組を進めて、子育て環境の充実に努めてまいります。

幼児教育・保育の無償化について

次に、幼児教育・保育の無償化について、申し上げます。
本年5月に公布された「子ども・子育て支援法の一部を改正する法律」の施行に伴い、10月から「幼児教育・保育の無償化」を実施いたします。
対象は、3歳から5歳までの幼稚園、保育園、認定こども園などを利用する子どもと、住民税非課税世帯の0歳から2歳までの子どもで、7月1日現在2,985人が対象となり、保育料金額では、年間で約5億4千万円が無償化となります。この対象者に、新制度未移行幼稚園及び認可外保育施設等に通う子どもを加えた、約3,200人を無償化対象人数と見込んでいます。
現在、手続きが必要な在園児の保護者には、園を通じて手続きをしていただいており、全園児の保護者にもリーフレットの配布や、広報紙などで周知を図っているところです。
国が進める無償化では、幼稚園の預かり保育及び認可外保育施設の保育料が、国の定める上限額を超えて、自己負担額が発生する場合があり、それを助成する市単独事業を含む補正予算と条例案を、本市議会定例会に提出しております。
引き続き、滞りなく幼児教育・保育の無償化が実施できるよう、準備を進めてまいります。

プレミアム付商品券事業について

次に、プレミアム付商品券事業について、申し上げます。
10月からの消費税率10%への引き上げに際し、低所得者や子育て世帯の消費に与える影響を緩和し、地域における消費を下支えするため、プレミアム付商品券の販売に向け準備を進めております。
掛川市の購入対象者は、今年度の住民税非課税者約16,000人と3歳未満の乳幼児のいる子育て世帯の世帯主約3,400人となり、1セット5千円の商品券を4千円で販売し、対象者一人につき最大で5セット購入できます。
7月から住民税非課税者を対象とした引換券の申請受付を始めており、今後、子育て世帯の対象者と併せて引換券を郵送し、今月18日から商品券の販売を予定しています。
10月からの利用については、市内の小売店や飲食店等の取扱事業所で利用ができ、現在約640事業所にご登録をいただいております。
今後も広報紙やホームページなどで周知を行うとともに、設置した専用のコールセンターで問い合わせに対応するなど、事業の円滑な実施に向けて、商工団体と連携しながら取り組んでまいります。

ラグビーワールドカップに向けての取組について

次に、ラグビーワールドカップに向けての取組について、申し上げます。
今月20日に開幕するラグビーワールドカップまで2週間余りとなり、28日のエコパ開幕戦となる日本対アイルランド戦までは1ヶ月を切りました。
掛川市では、国内外から訪れる多くの観戦客をお迎えし、官民一丸となって様々な取組を進める組織として「掛川市おもてなし委員会」をいち早く立ち上げ、WiーFi環境の整備やキャッシュレス化への対応、通訳ボランティアの育成のほか、エコパ出場国の歓迎・応援のぼり旗の作成、言葉や文化の学習などに取り組んできたところです。
エコパでの試合開催日には、国内外からたいへん多くの観戦客が掛川市を訪れます。シャトルバス発着所となる掛川駅前では、呈茶サービスや通訳ボランティア等による観光案内を行うとともに、日本代表戦が行われる28日には、掛川の食や文化など魅力を伝え、市民と観戦客との交流の場となる「掛川おもてなしゾーン2019」を開催し、掛川市のPRとこの一大イベントが市民の思い出に残るものとなるよう取り組んでまいります。

かけがわ茶エンナーレ2020プレイベントについて

次に、かけがわ茶エンナーレ2020プレイベントについて、申し上げます。
このプレイベントは、来年のかけがわ茶エンナーレ2020本番に向けて、本格的に助走を始めていくスタート事業として位置づけており、実行委員会メンバーと市民公募により提案された茶文化創造につながるプログラムを、2つの期間で開催いたします。
一つは、28日のラグビーワールドカップのエコパ開幕戦に合わせて、掛川駅北側のおもてなしイベントと連携し、三の丸広場において開催するもので、13のプログラムを用意し、国内外からのお客様に掛川城や二の丸御殿などの掛川の歴史・文化を感じてもらいながら、実行委員と市民がお茶とアートでおもてなしを行います。
もう一つは、10月から12月にかけて、市内各所において、茶文化や伝統文化などに関係する市民公募による6つのプログラムを行うもので、地域の魅力を知る市民が主体となり、それぞれの地域の魅力を活かして創り上げる事業となります。
このプレイベントにより、茶エンナーレへの機運の醸成を図り、多くの方が文化・芸術に接する機会を数多く持てるよう取り組んでまいります。

認知症カフェの取組状況について

次に、認知症カフェの取組状況について、申し上げます。
認知症の人と家族、地域住民などの誰もが参加でき、集う場として、4月から本格スタートした認知症カフェは、中央図書館と大東苑で、それぞれ毎月1回開催しております。
7月末で延べ63人に参加していただき、和やかな雰囲気の中で会話を楽しんだり、掛川市やふくしあの専門職等が相談に応じています。
中央図書館は足を運びやすい施設であることから、多くの方にご参加いただいており、中東遠総合医療センター内の認知症疾患医療センターの心理士にもご協力いただき、家族からの相談に対して専門的なアドバイスをいただける貴重な機会となっています。
認知症はだれもがなりうるものであり、多くの人にとって身近なものとなってきています。
今後も認知症になっても住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指し、認知症施策の推進に取り組んでまいります。

全国茶品評会について

最後に、先月30日に開催された全国茶品評会について、申し上げます。
先日の全国茶品評会の結果が発表され、深蒸し煎茶の部で産地賞が取れるものと、少し自信過剰だった面もありましたが、残念ながら、牧之原市に次いで2番という結果になりました。お茶、とりわけ深蒸し茶については、常にナンバーワンを目指さなければいけないと思っている中で、たいへん残念であります。
来年に向けて、生産者、茶商、行政も含めて皆で、産地賞奪還に向けて、しっかり行動していきたいと思います。

以上、行政報告とさせていただきます。

令和元年9月2日

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