避難情報の見直しについて(令和3年5月20日施行)
令和元年台風第19号(令和元年東日本台風)では、1都12県309市区町村に大雨特別警報が発表され、国及び県管理河川において142箇所が決壊する等、同時多発的かつ広範囲に甚大な被害が発生しました。これらの豪雨においても、避難をしなかった、避難が遅れたことによる被災や、豪雨・浸水時の屋外移動中の被災、高齢者等の被災が相次ぎました。
災害対策基本法が一部改正されたことを受け、住民が災害時にとるべき避難行動が直感的にわかるように避難情報の見直しが図られました。
避難情報の見直し
避難情報の見直しが行われ、避難のタイミング等の明確化が図られました。
警戒レベル3「高齢者等避難」
- 「避難準備・高齢者等避難開始」の名称を変更
高齢者や施設利用者などの避難に時間を要する方については避難を開始し、それ以外の方についても情報収集に努め、避難に備えるタイミングです。
警戒レベル4「避難指示」
- 「避難勧告」・「避難指示(緊急)」の一本化
これまで、「避難勧告」と「避難指示(緊急)」の違いが分かりにくかったため、「避難指示」へ一本化されました。
※避難指示は、これまでの避難勧告のタイミングで発令されます。
警戒レベル4「避難指示」が発令された場合には、
“危険な場所”からは全員避難しましょう。
日ごろから、自宅等の周辺で起こりうる災害を確認!土砂災害警戒区域、洪水浸水想定や避難ルート上の危険箇所を把握、近隣の安全な避難場所等も確認しておきましょう。
警戒レベル5「緊急安全確保」
- 「災害発生情報」の名称を変更
災害が発生または切迫している状況であり、住民が身の安全を確保するために指定緊急避難場所等へ立退き避難することがかえって危険である場合に、いまだ危険な場所にいる方に自宅や近隣の建物で直ちに身の安全を確保するよう促します。
ただし、この情報は必ず発令されるとは限りません。危険な場所にいる方は、「避難指示」の発令までに避難を完了させるようお願いします。
避難情報の変更
多言語に対応するためのQRコード付きポスター・チラシ
「新たな避難情報に関するポスター・チラシ」について、今般、多言語に対応するためのQRコード付きのものが内閣府にて作成されましたので、ご活用ください。
現在、英語・韓国語・モンゴル語に対応していますが、その他11言語についても7月上旬に対応する予定となっています。
※中国語(簡体字、繁体字)、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語、クメール語、ビルマ語が準備中