夜祭り
夜祭り
夜祭りでは、提灯をともし照明に彩られた夜支度の祢里が町内を自由に曳き回ります。本町通りには数多くの祢里が集結し、「すれ違い」もひんぱんに行われます。
夜祭り独特の雰囲気の中、若衆の威勢も自然に上がってきます。
祢里供奉順くじ引き
祢里供奉順
神社の拝殿に各町の代表が集まってくじを引き、1番から13番の順番を決めます。3日目の祢里供奉行列の際には、その順番の書かれた旗を祢里につけて1番から順に並び、祢里供奉行列に参列します。
三社祭礼囃子演技奉納式
三社祭礼囃子演技奉納式
全字町13台の祢里が神社にあつまり、境内拝殿前に建てられた舞屋の上で代表字町が正調江戸囃子の名残りを今にとどめる「三社祭礼囃子」を披露します。
子授けの神事
子授けの神事
通称「おねんねこさま」という神子人形を抱くと子宝を授かるといわれ、近郊近在はもとより、遠方からも多くの参拝者が訪れます。 また、実際に子宝を授かったというかたも多く、そのお礼に参列する人も見受けられます。
神輿渡御・還御・還幸祭
神輿渡御
神輿(みこし)の渡御(とぎょ)は、古来からの伝統としきたりに基づいて行われる非常に格式高いもので、神輿が通過する際には、全員が法被を着用しかぶり物を取り、祢里から下りて正座、立礼してこれをお迎えします。
祢里供奉行列
祢里供奉行列
神輿に従う13台の祢里の行列が神社前にさしかかると、囃子の曲目を変えたりして大いに盛り上がります。
祢里の行列が通りを埋めつくすさまは、まさに壮観です。
地固め舞
地固め舞
木太刀や弓矢などの七つ道具を使い、7人の若者が謡いに合わせて舞踊り、大地の悪霊を払い清める儀式です。子授けの神事と並び、祭り本来の中核を成す神事で、かなり古くから行われています。
静岡県の無形民俗文化財に指定されています。
田遊び
田遊び
地固め舞と一連の神事で、美田を称え、豊作を祈り、農事の無事を祈ります。長久元年(1040年)の年号の入った鍬(くわ)などもある、古くからの伝統行事で、世襲によって行われています。
「めでためでたの若松さまよ」の唄に合わせ、若者が苗に見立てた松葉を投げ、田植えを表現します。
千秋楽
千秋楽
神輿に供奉し、町内を一巡した13台の祢里は再び境内に参入します。勢揃いすると、一斉にお囃子がやみ、境内は一瞬に静寂を取り戻します。舞屋の上では千秋楽の儀式がおごそかに取り行われます。
そして「シャンシャンシャン、シャシャシャンシャン」の手拍子と共に、再び囃子が始まり、怒濤と喧騒の中、大祭はフィナーレをむかえます。
その瞬間は見ている人にまでも共通の感動を与える不思議な一時でもあります。
この千秋楽こそ、この祭りの最大の見どころであり、これを見ずに三熊野神社大祭を語ることはできません。