弁財天川東のイメージ
掛川市では、南海トラフ巨大地震により想定される最大クラス(レベル2)の津波により浸水被害が想定されていることから、地震・津波による死亡者ゼロを目指し、計画区間9.7キロメートルの海岸林において、レベル2津波に対応した高さに防潮堤を嵩上げし、クロマツや広葉樹を植栽する海岸防災林強化事業「掛川モデル」を、平成26年度より着手しました。盛土や植樹などの工事から維持管理までを、市民・企業との協働と、国や県などの事業との連携、協力により行い、次代を担う若者や子どもたちが集う「掛川潮騒の杜(しおさいのもり)」づくりを推進していきます。
テーマ
次世代につなぐ安心の絆 掛川潮騒の杜
基本方針
- 杜(もり)で守る
自然災害から生活を守る杜をを作ります。 - 杜(もり)を育む
市民、企業、行政の協働で杜を育てます。 - 杜(もり)に集う
次代を担う若者や子どもたちが集い、楽しむ杜として活用します。
計画期間
平成26年度よりおおむね15年間
ただし、中間目標として、平成31年度末で40パーセント、平成37年度末で80パーセント
潮騒の杜サポーター
潮騒の杜サポーター制度
潮騒の杜づくりを円滑に進めるため、市民・企業などと行政が協働による取り組みの体制「潮騒の杜サポーター制度」が必要です。
潮騒の杜づくりに参加いただく企業と県と市が協定を結ぶことにより、息の長いサポートが期待されます。市では、認定証の発行、ロゴマークの付与、認定看板の設置など、企業の活動・広報をサポートしていきます。
潮騒の杜
- 「掛川モデル」の整備
注 海岸防災林強化事業 - 交流の場の創出
(海岸林の育成・保全)
潮騒の杜サポーター(市民・企業などと行政が協働で潮騒の杜づくりを進める)
- 育苗サポーター
- 植樹サポーター
- 杜づくりサポーター(維持管理)
注「しずおか未来の森サポーター制度」による支援も受けている
潮騒の杜サポーター支援制度
潮騒の杜サポーターの活動を支援する制度で、「サポートステーションの整備」や「潮騒の杜サポーター認定」などを行っている。
掛川モデル推進協議会
掛川モデル推進協議会
掛川モデルの整備にあたり、地元の市議会議員、区長を始めとする関係者へ情報提供を行い、住民や企業自らが安全・安心な生活を確保するため、協働して整備促進を図ることを目的に「掛川モデル推進協議会」を設立しました。
掛川モデルの整備や維持管理、利活用については、多くの課題が考えられます。掛川モデル推進協議会において、これらの課題について検討しました。
掛川市では、協議会での意見や提案を基に、計画・設計・維持・管理の基本的な考え方を示す「掛川モデル基本計画書」を策定しました。
「掛川モデル」推進体制
海岸防災林強化事業(内陸フロンティア)
「海岸防災林造成・植栽(中遠農林事務所)」 や「計画立案・地元調整
砂丘造成盛土(市)」を連携して行う
- 「静岡モデル推進検討会」において課題・方針等について検討しながら進める
- 盛土材の提供をうけ国等から協力を得ている
掛川モデル推進協議会 (平成26年11月27日 設立)
掛川モデル推進協議会は、「計画部会(大東・大須賀)」「植樹・育苗部会」「維持管理部会」「命を守る希望の森プロジェクト推進委員会」の4つの部会から成り立ち、市民・企業・団体・学校等に広報・広聴を行ったり、協働による植樹活動を行っている。
内陸フロンティア
内陸フロンティア推進区域
静岡県では、「安全・安心で、魅力ある県土ふじのくにの実現」に向けて、防災・減災と地域成長を両立させた魅力ある地域づくりを実現する内陸フロンティアを拓く取り組みを推進しています。
掛川モデルによる海岸防災林強化事業を行う地域も、平成26年10月14日に内陸フロンティア推進区域(「掛川市海岸命を守る希望の森づくり地区」推進区域)の指定を受けました。
- 政策課題
レベル2に対応したより安全なハード整備 - 解決策
「掛川モデル」の整備
有事は津波防御施設、平時は森林レクリエーションや交流の場を創出 - 事業内容
南海トラフ巨大地震津波に対応する防潮堤の整備
海岸防災林の枯れた松林の再生