総合トップ記事学校再編について

学校再編について

2022年9月7日更新

学校再編計画の策定を進めています

教育のICT化、少子化、学校施設の老朽化、感染症対策、公共施設マネジメント等学校を取り巻く課題は急速に変化しており、これらの諸課題に対応した新たな学校づくりを進めていかなくてはいけません。
市ではこれからの教育に必要な環境を備えた新たな学校づくりを進めるために、「学校再編計画」の策定を進めています。

なぜ学校再編が必要か

学力観の変化と授業の変化

1 子どもたちに求められる学力

学力観.png

これからの激しい変化が予想される社会においては、一人ひとりが困難な状況に立ち向かうことが求められます。そのためには、個性を発揮し、主体的・創造的に生き、未来を切り拓くたくましい人間の育成を目指して、生涯にわたり学び続ける力を育むことが求められています。
子どもたちに求められている「確かな学力」とは、知識や技能はもちろんのこと、学ぶ意欲や、自分で課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力までを含めたもので、これを個性を生かす教育の中で育んでいくことが必要です。

 

2 「思考力・判断力・表現力」の育成をより重視した授業へ

変化の激しい社会を生き抜くために、知識や技能を活用して、自ら課題を見つけ、解決していくことが求められています。そのために重要になるのが「思考力・判断力・表現力」です。学校の授業では、これらの能力を育むために、先生が子どもたちに知識を伝達する「一斉型の授業」から、子どもたちが主体となって「仲間との議論や学び合い」をする授業が増えています。

詳しくは掛川市のホームページ『掛川流 未来を切り拓く「3つの創る力」』をご覧ください。

 

少子化の進展と学校の小規模化

グラフ.png

平成元年度の小学校の児童数と令和4年度を比較してみると、2,870人(30.7%)の減とこの30年間で大幅に減少しています。掛川市全体の人口は、この間11,854人(11.4%)増加していることから、児童・生徒数の減少は人口動態の変化、少子化によるものと考えられます。
これに伴い、学校の小規模化も進んでいます。掛川市内には22の小学校がありますが、そのうち半分にあたる11校が1~6年生まですべての学年が1クラスしかなく、子どもたちは6年間クラス替えを経験せずに中学校に進学します。学校の小規模化は、子どもたちの日々の教育や学校運営にも大きな影響を及ぼしています。

小規模校のメリットとデメリット

キャプション
小規模校のメリット 学習面

子ども一人ひとりに目が届きやすく、きめ細やかな指導が行いやすい。

学校行事などで、子ども一人ひとりに活躍の機会を設けやすい。

生活面

子ども相互の人間関係が深まりやすい。

異学年間の縦の交流が生まれやすい。

運営面

全教職員の意思疎通が図りやすく、相互の連携が密になりやすい。

学校が一体となって活動しやすい。

施設・設備の利用時間等の調整が行いやすい。

その他 保護者や地域との連携が図りやすい。
小規模校のデメリット 学習面

集団の中で多様な考え方に触れる機会や学び合いの機会が少ない。

学校行事や音楽活動等の集団教育活動に制約が生じる。

グループ学習、習熟度別学習、小学校での専科教員による指導等、

多様な学習・指導形態が取りにくい。

生活面

クラス替えができないため、子どもたちの人間関係や相互の評価

等が固定化しやすい。

運営面

教員の経験や教科、特性等の面でバランスのとれた配置が難しい。

教職員同士での相談、協力、切磋琢磨等が行いにくい。

1人の教員が複数の校務分掌を担当しないといけない。

教員の出張、研修等の調整が難しい。

その他 PTA活動等における保護者1人当たりの負担が大きい。

 

進む校舎の老朽化

掛川市内の小中学校は、多くが昭和40~50年代に建築された校舎で、建築後40年以上が経過している状況です。
今後、これらの校舎が順次老朽化していきます。財政負担も考慮しながら計画的に改修・整備を進めていく必要があります。
(全国の鉄筋コンクリート造校舎の平均使用年数は、おおむね42年。 H25.3文部科学省公表)

老朽化度2.png

理想的な教育環境は

新しい学校づくりは、子どもファーストの視点で(新たな学園づくりの基本方針より)

・ 市が進めていく教育(小中一貫教育)に適した環境

・ 市民総ぐるみの教育(中学校区学園化構想)が進められる環境

・ 一定の集団規模の確保

・ 子どもたちの安全の確保

・ 地域の活動拠点

保護者アンケートの結果

令和2年1月と令和4年1月に「理想の学校」保護者アンケートを実施しました。
アンケートの結果からは、多くの保護者の方が子どもたちに、他者とかかわる力(協調性やコミュニケーション力)を身につけて欲しいと考えていることが分かりました。
理想の学校規模としては1学年3学級前後、1クラスの人数は20~30人程度がよいと考える方が最も多いという結果でした。
また、学校に併設する施設としては学童保育所やスポーツ施設という回答をされた方が多かったです。
アンケート結果の詳細は、下記のリンク先のページをご覧ください。

学校再編計画策定に向けた意見交換会を開催します【終了しました】

学校再編計画に市民の皆さんの御意見を反映させるために、令和4年7月25日~9月5日にかけて、中学校区ごとに意見交換会を開催しました。
意見交換会の概要については、下記のリンク先のページをご覧ください。

カテゴリー