深蒸し掛川茶
掛川で作られるお茶は、普通煎茶よりも蒸し時間を2倍から3倍長くした「深蒸し煎茶」が主流です。陽射しをたっぷりと浴びた茶葉は、肉厚で豊富にカテキンを含んでいて、深く蒸すことで濃厚で甘く深い味わいのお茶になります。
また、組織がほぐれ、カテキンはもちろん、お湯や水に溶けにくい食物繊維やミネラルなどの成分も、より多く摂取することができる健康効能の高いお茶です。
- 濃厚で健康成分たっぷり
- まろやかでコクがある旨み
- 深みのある豊潤な香り
掛川茶で健康長寿
掛川市は全国の人口10万人以上の都市の中で、ガンによる死亡率が最も低い街です。(平成20-24年人口動態保健所・市区町村別統計)
掛川のお茶の効能を解明するために様々な研究機関が集まり、大規模な調査(掛川スタディ)が行われました。その結果悪玉コレステロールの減少やダイエット効果(ウエストの減少)など、生活習慣病予防の効果が明らかになりました。「お茶をたくさん飲む」という市民の習慣が、生活習慣病予防に効果的であることが裏付けられました。
世界農業遺産「静岡の茶草場農法」のあるまち
平成25年5月に掛川市で行われている茶草場農法が国際連合食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産に認定されました。
茶草場農業は、茶園の畝間にススキやササなどの草を刈り敷く伝統農法です。茶園に草を敷くことによってお茶の味をよくするほか、毎年草を定期的に刈ることにより茶草場(草を刈り取るところ)の自然環境が一定に保たれ、貴重な野生動植物の生息地となっています。茶草場農法は、世界に認められた自然環境に優しい農法です。
産地賞を全国最多受賞
掛川市の誇る深蒸し茶は、荒茶3大品評会(注)において数々の賞を受賞しており、全国でその品質の高さを認められています。
全国茶品評会では、最もすぐれた産地におくられる産地賞を10年連続(平成17年から平成26年)を含み、全国最多受賞(24回受賞 令和4年現在)しています。
(注)荒茶3大品評会 全国茶品評会、関東ブロック茶の共進会(品評会)、静岡県茶品評会
品種別の特徴(掛川市奨励品種)
やぶきた
名前の由来 | やぶを切り開いた茶園の北側に植えた茶樹から選抜したことが由来 |
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特徴 | 総合的に優れた品質の品種で、甘みのある濃厚な味わいと優雅な香気が特徴 |
つゆひかり
名前の由来 | 天然玉露といわれる「あさつゆ」を父親に誕生しました。「あさつゆ」の「つゆ」の2文字に、静岡県茶業に光明をもたらす品種となるよう願いを込めて命名 |
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特徴 | 水色は明るくきれいな緑色で、さわやかな香りと口に含んだときに感じるコクと旨味が特徴 |
さえみどり
名前の由来 | 新葉が鮮やかな緑で、製茶後も冴えた鮮緑色をしていることから命名 |
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特徴 | 水色はきれいな緑色で、上品な香りと渋みが少なく、甘みのあるまろやかな味わいが特徴 |