指定希少野生動植物種東山保護地区の指定について
2015年3月23日更新
条例に基づき地域住民と共に守っていくため、東山地区の自治区代表者、地権者の代表者および掛川市長の3者により、平成20年1月25日「指定希少野生動植物種東山保護地区協定」を締結しました。この取り組みは市町村レベルでは全国初の取り組みと思われます。
1 対象
フジタイゲキ生育地、カケガワフキバッタ生息地
フジタイゲキ
カケガワフキバッタ
2 現況
粟ヶ岳中腹のススキ等と同じ場所に生育し、茶畑の下草用の草刈り場となっている。毎年秋に茶畑の下草として刈り取りが行われている。
3 位置及び面積
粟ヶ岳斜面の一部 1.8ヘクタール
4 協定内容
ア.目標
フジタイゲキ・カケガワフキバッタが生育・生息できる環境を保護する。
イ.保護の方向性
地域としてフジタイゲキとカケガワフキバッタの希少性や生育できる自然環境を維持する重要性を十分認識し、保護活動を推進する。
ウ.東山地区及び地権者・耕作者の役割
- 東山地区、地権者・耕作者及び掛川市の3者で、フジタイゲキ及びカケガワフキバッタが生育・生息できる環境の保護活動に積極的に取り組む。保護区域を年に1度、秋季に草刈りを実施する。
- 市が主催する学習会への参加や、東山地区及び地権者・耕作者と連携して自然に親しむための活動を積極的に行う。
- 保護区域内の保全に努めるため、条例の規定を熟知すると伴に、保護に悪影響を及ぼす行為等を発見した時は、市に通報する。
エ.掛川市の役割
- 東山区及び地権者と伴に、フジタイゲキ及びカケガワフキバッタが生育・生息できる環境の保護活動に積極的に取り組む。
- フジタイゲキ及びカケガワフキバッタ並びに周辺植物等の生育・生息調査等を行い、自治区代表者及び地権者代表に対し定期的に報告する。
- 粟ヶ岳の自然環境保全への関心を高めるため、東山区及び地権者を対象に自然環境学習会等を開催する。
5 保護地区指定における効果
指定されたフジタイゲキ及びカケガワフクバッタの生息、生育地の保全には、定期的な草刈りと草の搬出で遷移の進行を抑制することが必要である。草地が良好に管理されることにより、保護種の良好な生息、育成を確保することが出来る。
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