掛川市有機茶生産研究コンソーシアム
日本コカ・コーラ株式会社と連携協定締結
掛川市は、2023年4月に「オーガニックビレッジ」を宣言し、有機農業を生産から消費まで「一貫して推進する」ことで「みどりの食料システム戦略」に沿った持続可能な農業の実現を目指し取り組んでいます。
また、日本コカ・コーラ株式会社は、2021年に「2030年水資源保全戦略」を策定し、水環境の向上に必要な活動を促進することに重点をおいています。
掛川市と日本コカ・コーラ株式会社は、オーガニックビレッジの取り組みの基盤である「生産」の拡大における課題解決に向け、2024年7月に「農業生産に由来する環境負荷の低減と水資源保全の保全を目的とした活動に関する連携協定」を締結しました。
本協定締結により、環境にやさしい農業の拡大を促進し、農業による環境負荷をできる限り減らすことで水循環の健全性を向上させ、持続可能な社会を実現するという共有の目的を持って、今後も両者で連携して取り組みます。
「コンソーシアム」による現地実証試験を開始
2024年7月に締結した「農業生産に由来する環境負荷の低減と水資源の保全を目的とした活動に関する連携協定」に基づき、環境にやさしい栽培による茶やコメなどの品質向上と収量増加に向けた研究を開始しました。
本研究の遂行を目的に、2025年1月に掛川市、静岡県農林技術研究所茶業研究センター、掛川市農業協同組合を構成員とする「掛川市有機茶生産研究コンソーシアム」を設立しました。
現状、有機栽培による茶やコメは、慣行農法から有機農法に転換する際、品質や収量が低下してしまうことがあり、普及拡大のハードルとなっています。適切な量・質の施肥や防除、土づくりや圃場管理の方法など試行錯誤が重要であり、技術や知識の向上が不可欠です。
このような課題を解決するため、環境にやさしい栽培による茶やコメなどの品質向上と収量増加に向けた研究などに取り組み、本協定の目的達成を目指す内容となっています。
今後は3カ年(令和7年~9年)計画の下、コンソーシアムを通じて、市内においてさらに環境に優しい農法の推進に向けた現地実証試験を行います。
○令和7年度の取り組み
・掛川市内における茶有機栽培面積拡大に向けた現地実証試験
(1) 収量・品質向上に向けた有機液肥施用時期の検討
(2) 有機栽培ほ場での枝条管理による生葉熟度の均質
(3) 有機栽培ほ場での被覆栽培方法の確立
(4) 有機栽培ほ場での個別技術を組み合わせた病害虫防除体系の実証
・その他
コンソーシアムの総会(8月)、担当者会議(8月、11月、2月)開催
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担当者会議の様子
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実証試験の様子


