ジャンボタニシから作物を守ろう!

2019年9月17日更新

ジャンボタニシの被害が深刻です!
掛川市内の田んぼに発生しているジャンボタニシ。
稲を食い荒らすため、水稲農家の悩みのタネとなっています。

ジャンボタニシとは

  • 正式名は「スクミリンゴガイ」。
  • ジャンボタニシと呼ばれますがタニシの仲間ではありません。
  • 南アメリカ原産。成貝は5センチメートルから8センチメートル。長い触覚が特徴。
  • 寿命は3年から5年。
  • 雑食で稲の幼苗や葉物野菜など植物性のやわらかいものを好みます。
  • 水温15度から35度で摂食活動を行い、30度で最も活発に活動。
  • 低温は苦手。15度以下だと土中に潜って、寒さをやりすごそうとします。
  • ピンク色の卵を植物や水路の壁面に産み付けます。
  • 卵には毒があるため、捕食されにくいとされています。
  • 孵化日数は春は約2週間、夏は約10日。約60パーセントが孵化。
  • 雌一体で年間2,400卵粒から8,600卵粒を産卵。

長い触角を見せているジャンボタニシの写真
ジャンボタニシ

ジャンボタニシの食害のあった稲の少ない田の写真
ジャンボタニシの食害のあった田

 

草の茎に集まって付いている赤いジャンボタニシの卵の写真
ジャンボタニシの卵

コンクリートに集まって付いている赤いジャンボタニシの卵の写真
ジャンボタニシの卵

 

越冬

ジャンボタニシは越冬します。
土に潜ることのできる小さいサイズが越冬しやすいとされています。

越冬しづらい条件

  • わらがない水田
  • 水・泥がない用排水路
  • 硬い土壌
  • 湿った土壌
  • 土壌の浅いところ

注 この逆が越冬しやすい条件となります。

ジャンボタニシは「重点対策外来種」です

環境省と農林水産省が作成する「生態系被害防止外来種リスト」において、甚大な被害が予想されるため、対策の必要性が高い「重点対策外来種」に選定されています。
また、IUCN(国際自然保護連合)が作成している世界の侵略的外来種ワースト100にリストアップされています。

新たな導入、放流はやめましょう

被害拡大の防止のため、新たな導入、放流はやめましょう。
外来種は繁殖力が強いため、根絶させることが非常に困難です。まずは拡大させないようにしましょう。

水田の移動時はトラクターなどをよく洗いましょう

水田からトラクターなどの機械・道具を移動させるときはジャンボタニシの被害を拡大させないために、よく洗浄してから移動するようにしましょう。(道路上に泥が落ちていることに対する苦情も多いのでその対策にもなります。ジャンボタニシが発生していない水田でも同様の対策が必要となります。)

対策

貝・卵の捕殺(通年)

貝を見つけたら捕殺しましょう。道路などで足でつぶしてください。
卵は孵化する前(ピンク色の時)は水の中に落としましょう。(孵化できなくなります。)
ただし、卵が白くなっている場合は水の中に落としてはいけません。道路上などでつぶしましょう。
注 貝や卵は素手でさわらないように。寄生虫などがいる可能性があります。
注 つぶした貝は放置せず、土に埋めたり、生ごみとして処理をしてください。

水路からの侵入防止(入水期)

水路で越冬、繁殖したジャンボタニシが田へ侵入するのを防ぐため、取水口に金網(銅製がよい:ジャンボタニシは銅に弱いため)を設置。網目は5ミリメートル以下のものを。(用排水路の泥はやわらかいため潜りやすく、大きいサイズのジャンボタニシがいる可能性が高い。)

田植え時期

水温が高くなるとジャンボタニシの活動が活発になるため、水温の低い時期の早めの移植を検討してみましょう。

浅水管理・薬剤散布(田植え後から2週間後)

ジャンボタニシは、移植直後のやわらかい苗を好んで食害しますが、浅水では食べることができないため、水深4センチメートル以下(できれば1センチメートル以下)の浅水管理にします。深水部分は被害が集中しやすいので、代かきは均平に行います。
また、殺貝効果のある薬剤がありますので、用法どおりに利用してください。取水口や深水の場所に被害が集中する傾向がありますので、使用範囲内での多めの散布を考えるのもひとつです。(有機JAS対応のものもあります。)

二毛作の推奨(秋から冬)

秋まき小麦やレタスなどの栽培で二毛作で対策してみましょう。

石灰窒素の施用(稲刈り後)

収穫後の暖かい時期(水温15度以上)に10アールあたり20キログラムから30キログラムの石灰窒素を施用します。
稲刈り後、1日から4日間水深3センチメートルから4センチメートルの湛水状態にし、ジャンボタニシが活動するようになった状態で石灰窒素を全面に施用します。その後、3日から4日間湛水状態にし、その後、自然落水させます。
注 石灰窒素は魚毒性があるため、施用後、水田から流れ出ないように注意してください。

冬季の耕起(1月から2月)

土の中にいる貝をつぶす・傷つける、寒さにさらすために行います。
浅く、細かく耕します。(トラクターのスピードはゆっくり、ロータリーは速く)

用排水路の管理(10月から3月・通年)

越冬場所の除去のため、用排水路の泥上げ・清掃を行いましょう。(地域・地区全体で行うことが効果を上げます。)
また、ジャンボタニシは銅に弱いため、用排水路に銅の塗料を塗り、卵の産み付けを防止してみましょう。

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