「掛川市下水道ビジョン」の策定について
掛川市では、長期的な下水道の整備方針を定めるため、平成18年度に「掛川市下水道計画(H19~H38)」を策定し、5年ごとに中間見直しを実施してきました。平成28年度の見直しから5年以上が経過し、令和2年度には企業会計へ移行したため、新たに求められている財務マネジメントの視点を含めた総合的な計画として、名称を「掛川市下水道ビジョン」に改め策定しました。
策定の趣旨
掛川市では、下水道施設の老朽化が進行している現状から、今後改築・更新需要の増加が見込まれる一方、人口減少や少子高齢化の進行に伴う使用料の減少等が見込まれ、厳しい経営環境に置かれることが予想されます。このような情勢から、より一層の経営効率化・健全化に向けた取り組みが必要になります。本計画では、令和2年度の下水道事業会計の公営企業会計への移行に伴い、経営の基本的な計画となる経営戦略を見直し、下水道事業が抱える諸課題とその解決に向けた方針や具体的な取り組み及び投資・財政計画を作成しました。
また、「生活排水処理実施計画(H29.3)」の策定から5年以上経過していることから、令和4年度から見直しを行い、整備進捗状況や財政状況、人口動向の変化等からより時代背景に合うものとなるように汚水処理施設の整備方針を見直すこととしました。
計画の概要
計画の期間
令和6年度から令和15年度までの10年間 (5年毎に見直し更新するローリング方式)
計画目標
「静岡県生活排水処理長期計画」との整合を図り、掛川市における汚水処理人口普及率を令和18年度目標値を95.0%と設定する。
経営の基本方針
1 安心な暮らしを支える施設整備を効率的に推進する
2 経営資源である「人、もの、財源」を有効活用する
3 健全な経営で事業を継続する
取り組むべき10施策
1 市民の水環境への意識向上の取組み、人材育成
2 汚水処理区域の見直し
3 合併処理浄化槽付替え上乗せ補助による汚水処理推進
4 下水道施設有効活用
5 財政見直しを踏まえた持続可能な下水道事業
6 経費削減の取り組み
7 民間活力の活用
8 老朽化対策の推進
9 地震対策
10 広域化・共同化・最適化