掛川市オリーブ産地化計画
掛川市オリーブ産地化計画の中間見直し(改定)を行いました。
平成30年9月に策定した掛川市オリーブ産地化計画(目標年度:令和10年度)について、令和3年度までの実績と今後を見据えて、計画の中間見直しを行いました。
今回の見直しは、当初の計画と変わらず掛川市の主要農産物はお茶であること、オリーブは複合経営の1つの作物としての位置づけとして栽培していくものであることを前提としており、広く知られているオリーブとお茶の健康効能の相乗効果を引き続き期待するものとしています。
また、計画当初はオリーブオイルを想定した商品化や健康効能の活用でしたが、近年明らかになってきた「葉」「枝」を含めたオリーブ樹全体の価値や活用に基づいた計画への見直しを行い、オリーブ栽培者の経営的な自立を進めるものです。
見直しの方向性
- 「オリーブ産地化」を遠州地域広域で推進し、スケールメリットを享受する。
- 専門家によるアドバイスの提供機会の拡大など、オリーブ栽培者の自立の支援を継続する。
- 「6次産業化」「農商工連携」「農業経営力の強化」による商品化の推進や「互産互消」等のつながりによる他自治体・民間事業者との連携など、「加工」「販売」の出口戦略を進めていく。
主な変更内容
上記「見直しの方向性」の視点から、以下のとおり取りまとめました。
- 「オリーブ産地化」を近隣市町・近隣JA等と協力し、遠州地域(広域)で推進
- オリーブ栽培の重点は、指導と助言
- 課題の認識と取組へのリンク
- 「加工」「販売」について、一般消費者のみならず、原材料供給による企業との関係を重視
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掛川市オリーブ産地化計画について
オリーブを新たな主要作物として生産することにより、担い手不足・後継者不足、高齢化、耕作放棄地の増加等の問題を解消し、6次産業化による地域産業の活性化、雇用創出を目指します。また、オリーブの健康効能とお茶の健康効能との相乗効果による、掛川市民の健康寿命延伸に貢献し、有意義な人生を過ごすことにより「健康・子育て日本一」の推進を図ります。
「掛川市オリーブ産地化計画」の4つの柱
「掛川市オリーブ産地化計画」では「育てる」「加工する」「販売する」「使う」の4つの柱について取り組んでいきます。
育てる
オリーブのほ場整備への支援、オリーブ栽培指導者の育成、農福連携などにより「育てる」取り組みを推進します。
加工する
6次産業化、農商工連携、果実・葉・枝を利用した商品化の推進、搾りかすの有効利用などにより「加工する」取り組みを推進します。
販売する
販路開拓、地域商社や他自治体との連携、オリーブとお茶の効能研究などにより「販売する」取り組みを推進します。
使う
オリーブを利用した料理の普及、市内飲食店へのPR、各種講演会・講座の開催などにより「使う」取り組みを推進します。
目標年次
2028年度(2022年度に中間見直しを実施)