令和3年11月定例会行政報告

2021年11月22日更新

定例会の開会に際し、行政報告を申し上げます。

全国茶品評会の審査結果について

 はじめに、先日19日に発表された全国茶品評会の審査結果について、申し上げます。
 このたび静岡市で開催された全国茶品評会深蒸し煎茶の部において、掛川市は、2年連続、通算23回目の産地賞を受賞いたしました。さらに、掛川市の松下園の松下みどりさんが深蒸し煎茶の部において、最高位の農林水産大臣賞を受賞いたしました。
 全国最多の23回の産地賞や大臣賞の受賞は、市内茶生産者の技術の高さを示し、日本一の深蒸し茶産地の地位を盤石にするものであります。改めて、良質な茶の生産に取り組まれている皆様をはじめ、関係各位に敬意を表するとともに、心よりお喜び申し上げます。
 現在、掛川市では、消費者の共感と感動を得る新たな広告宣伝手法として、「掛川茶リブランディングプロジェクト」を推進していますが、掛川茶のブランド力の根幹は、品質の高さであることに他なりません。
 掛川茶の品質の高さを示すため、今後も引き続き、品評会で優秀な成績が収められるよう、掛川市としても支援を行ってまいります。

第二次総合計画の改定について

 次に、第二次総合計画の改定について、申し上げます。
 ポストコロナ社会の新しいまちづくりに向けて、昨年度から総合計画の改定を進めております。
 基本構想につきましては、今年3月に取りまとめたところでありますが、今年度はさらに、将来人口の見直しを含めて検討を重ねております。戦略方針として「未来に向けてチャレンジできるまち掛川」を掲げるとともに、持続可能なまちづくりを実現するための「SDGsの推進」、誰ひとり取り残さない、人にやさしいデジタル化により新しい価値を生み出す「DXの推進」などを軸としながら、新しいまちづくりに向けて現状と課題を検証し、基本計画の改定を進めているところであります。
 今後、審議会やパブリックコメントなどを実施し、年度内を目途に改定を進めてまいります。

プロフェッショナル人材の公募について

 次に、プロフェッショナル人材の公募について、申し上げます。
 2人目の副市長、広報戦略官及びDX推進員につきましては、9月30日に人材サービス大手の「エン・ジャパン株式会社」と包括協定を締結し、10月18日の記者会見を経て、同日より公募を開始いたしました。4週間の公募期間を経て、11月14日に締め切りをしましたが、応募者はそれぞれ、副市長1,498人、広報戦略官229人、DX推進員173人と、全国から幅広い年齢層、多種多様な職種の方々からご応募をいただきました。こうした民間からの公募という取組は、掛川市において初の試みでありますが、デジタル化の推進、戦略的な広報、掛川でチャレンジできる人を増やす組織体制を構築するため、優秀な人材を選出できるものと思います。
 今後、数回の面接試験を経て、最終的に12月中旬には、各候補者1名を選出いたします。

かけがわ茶エンナーレ2020+1について

 次に、かけがわ茶エンナーレ2020+1について、申し上げます。
 かけがわ茶エンナーレは、「超日常茶飯事」をテーマとして開催し、10月16日から11月14日までの30日間、市内各所で71のプログラムが展開され、先日無事閉幕いたしました。
 10月に入り緊急事態宣言も解除されたことで、県の内外から、多くの皆様に会場へ足をお運びいただくことができました。
 また、今回の茶エンナーレでは、全ての作品をデジタル化し、会場に行かなくても、スマートフォンなどから、作品をみたり、アーティストによる作品解説を聞いたりできる、「てのひら茶エンナーレ」としての取組も行い、多くの皆様からアクセスしていただきました。
 今後は、これらの成果や、アンケートなどの検証を進めて、次の文化振興施策につなげてまいります。

自動運転の実証実験について

 次に、自動運転の実証実験について、申し上げます。
 掛川市では、静岡県、東急株式会社、ソフトバンク株式会社と連携し、掛川駅から三の丸広場までの区間において、遠隔型による自動運転の実証実験を予定しております。
 この実証実験で行う、夜間かつ公道での遠隔型自動運転や、最先端の通信技術5G SA(Stand Alone)方式の活用は、全国初の取組となり、たいへん注目されておりますが、先週、伊東市での走行試験中に車両が歩行者と接触し、現在、その原因の調査が行われているところであります。この結果を待って、掛川市での実施時期などを決めることとなります。
 今回の実証実験は、これからの自動運転の活用や、持続可能な地域交通にもつながる意義深いものとなります。掛川市としても、安全第一に、今回のハードルを乗り越えて、進めてまいりたいと考えています。

かけがわストリートテラスについて

 次に、かけがわストリートテラスについて、申し上げます。
 この事業は、平日休日問わず、まちなかに人がいる風景が日常となる「まちなかウォーカブル」の推進を目的とした社会実験となり、今月1日からスタートいたしました。静岡理工科大学の学生が考案したデザインを基に、NPO法人かけがわランド・バンクが「ストリートファニチャー」を制作し、三の丸広場と連雀西交差点歩道に設置しました。ストリートファニチャーの設置に加え、三の丸広場にはキッチンカー等の出店、連雀西交差点歩道には、今回のために制作した屋台により様々な業種の出店が計画されています。
 明日23日午後3時からは、デザインを考案した静岡理工科大学の学生により、現地で利用状況のモニタリングを行い、改善点等の検証を行います。
 「かけがわストリートテラス」は、来年3月末までの継続的な実施を予定しております。より多くの市民の皆様にご利用いただくことで、歩いて楽しめるまち掛川を実感していただけるよう進めてまいります。

新型コロナワクチン接種について

 次に、新型コロナワクチン接種について、申し上げます。
 掛川市でのワクチン接種は、4月の医療従事者の集団接種開始以降、これまでに約9万3千人、約18万5千回の接種を行い、対象年齢の方の約87パーセントが2回の接種を終了いたしました。
 静岡県の11月7日時点の調べで、64歳以下の1回目ワクチン接種率が、集団免疫が成立するといわれる70%に達している市町は、県内35市町中、掛川市を含めた8市町となっております。医師会、薬剤師会、看護師の方々をはじめ、多くの皆様のご支援ご協力により、接種が順調に進められていることに、改めて感謝申し上げます。
 3回目のワクチン接種については、12月以降、2回目の接種完了から概ね8か月を経過した医療従事者から順次、個別接種と集団接種を併用する体制により進めてまいります。65歳以上の高齢者の接種は、2月からの開始を予定しております。
 接種券については、12月の接種対象者から11月26日より、順次発送する予定です。
 今後は、集団接種会場の拡大も検討しつつ、対象者が速やかに接種できる体制整備を進めてまいります。

来年度に向けての待機児童対策について

 次に、来年度に向けての待機児童対策について、申し上げます。
 来年4月入所の保育所等の申し込みが10月末に締め切られました。新規申込者数は726件、前年度と比べて、現時点の入所保留者が少ないこともあり74件の減となりました。またこのうち70件は、今年度から始めた電子申請を利用された方となります。
 一方、11月1日現在の国定義の待機児童数は18人、入所保留者全体では202人となり、引き続き、待機児童対策を進めていく必要があります。
現在、その対策として「千羽すぴか保育園」の新設や、「おおぶちそよ風こども園」の認定こども園化を進めており、来年4月1日には、保育定員が90人増えて、3,101人となります。
 引き続き、待機児童ゼロに向けて、幼児教育・保育の施設整備を進めるとともに、AIシステムを活用した入所選考により、入所結果を早期にお知らせするなど、安心して出産、子育てができる環境づくりに努めてまいります。

山崎早紀選手と杉浦佳子選手への市民栄誉賞授与について

 次に、山崎早紀選手と杉浦佳子選手への市民栄誉賞授与について、申し上げます。
 今夏に行われた、東京2020オリンピック及びパラリンピックにおいて、掛川市出身のソフトボールの山崎早紀選手とパラ自転車競技の杉浦佳子選手が金メダルを獲得されました。日本全国から大きな期待を寄せられた中での、山崎選手と杉浦選手の金メダル獲得は、掛川市民のみならず、日本国民に、夢や希望、感動を与えました。
 先月、掛川市市民栄誉賞選考委員会を書面開催し、全会一致で賛成をいただきましたので、山崎選手と杉浦選手に「掛川市市民栄誉賞」を授与いたします。
 山崎選手へは12月21日、杉浦選手へは12月17日に、ともに母校である北中学校と城東中学校で贈 呈式を開催いたします。引き続き、それぞれの選手による講話や講演会が開催される予定であります。
 今後も、お二人のさらなるご活躍を心より応援してまいります。

かけがわまちづくりミーティング2021について

 次に、かけがわまちづくりミーティング2021について、申し上げます。
 新型コロナで中止となった今年度の「協働によるまちづくり地区集会」の代替事業として、12月14日に「かけがわまちづくりミーティング2021」を開催することとなりました。
 当日は、「これからの掛川市のまちづくり」をテーマに、現在、進めている「対話」や「デジタル化」の取組、「農業・教育・防災・環境分野の改革」などについて、地域の代表役員の方及びウェブを通じて参加される市民の方々と、率直に意見を交わしながら、参加者が、相互に立場や考え方を理解し合い、今後、進むべき方向性等の認識を合わせる機会にしたいと考えております。
 また、地区集会で参加を予定していたファシリテーターの方にもご協力をいただき、ファシリテーションを用いた対話を体験する場としても開催し、次年度以降の地区集会をイメージする機会とするほか、高校生にもサポート役として活躍いただきたいと思っております。
 このミーティングを通じて、相互の状況や思いを共有し、対話を通したまちづくりの仕組みや心豊かな人づくりにつなげてまいります。

以上、行政報告とさせていただきます。

令和3年11月22日

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