久保田市長の全力投球 第17回「掛川市の少子化の現状と対策」

2022年12月1日更新

第17回 掛川市の少子化の現状と対策

今回は、地区集会でもテーマに上がった少子化問題を正面から取り上げてみます。
令和2年の国勢調査では、5年間で人口が増加したのは県内35市町のうち掛川市を含む4市町のみでした。この原動力は製造業などの雇用増や、外国人を含む若い世代などの流入による社会増です。他方で、自然減の要因となる少子化は掛川市でも進行しています。以前は1000人を超えていた年間出生数は900人を下回りました(令和3年度843人)。

少子化対策で子どもは増えるか
7月から9月にかけて全9中学校区で開催した、小中学校再編に向けた意見交換会では、少子化対策を進めれば小学校の統廃合は必要なくなるのではないかという意見をいただきました。理屈の上ではその通りですが、事はそう簡単ではありません。そもそも掛川市の最新の出生率は1・64で、県内平均1・54、全国平均1・43と比較しても高い方です。子育て施策が進んでいる明石市の出生率は1・62で、ほぼ変わりません。では、出生率が2・07(人口規模が長期的に維持される水準)に上昇すれば子どもの数は減らないのでしょうか。実はそうではありません(理由は次号で解説します)。

人口維持のため少子化対策を推進
この現実を受け止めながらも、掛川市の人口を維持するため、そして少子化スピードを緩めるための施策を進める必要があります。来年4月から「きとうこども園」が開園し、園整備に一定の目処がついてきたことから、保育士の処遇改善や子ども医療費の完全無料化、婚活支援を進めていきます。また、産業面では9月に安全祈願を行った上西郷工業団地や満水・東山口地区の新エコポリス第3期の工業団地建設なども進めます。

協力して住みたくなるまちへ
婚活の成功例や、他所から掛川への移住者の声などを聞くと、本当にうれしくなります。住みたくなるまちは、少子化対策のみならず、みなさんの優しさや魅力発信の効果も大きいと思います。魅力あるまちづくりをともに進めていきましょう!

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