2020年2月23日 重文指定へ機運高める 三熊野神社大祭の魅力を探る
2020年2月23日更新
大祭の歴史的価値を語る三熊野神社祭礼保存会長の田中さん
お祭りの魅力を語り合ったパネルディスカッション
江戸天下祭の流れをくみ、毎年4月に横須賀地区で開かれる三熊野神社大祭の魅力を探る文化講演会が2月23日、大須賀中央公民館で開かれました。同地区を中心に市民ら約280人が参加。講演やシンポジウムで祭り文化の魅力を再確認しながら、国の重要無形民俗文化財指定への機運を高めました。
主催は国重文指定を目指す三熊野神社祭礼保存会など。講演では、同会の田中興平会長が少子高齢化の影響から町外から参加する「助っ人」に頼らざるを得ない状況にあることを参加者データから解説。助っ人と祭り文化を共有することが大切だと訴えたほか、江戸型山車の変遷やお囃子のルーツなども紹介しました。
シンポジウムでは、祭り研究科で山口大学人文学部准教授の谷部真吾さんをコーディネーターに迎え、総代会長や青年、笛吹き、横須賀高校郷土芸能部などの祭り関係者6人と意見交換。「お囃子に完成形はなく、磨けば磨くだけ光る」「2か月間の準備が祭りを盛り上げる」「子どもからお年寄りまで楽しめる」など、大祭の魅力を語り合いました。
三熊野神社大祭は、昨年3月28日に国の選択無形民俗文化財に選択され、令和2年度から3年間掛けて国の本格的な調査が始まります。
2020年2月23日
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